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トルソの静物

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久しぶりでトルソの彫刻と果物などを取り合わせた静物を描いてみた。F12号の油彩である。ギリシャ彫刻のコピーだろうか、ルーブル美術館の売り立ての時に買って以来時々モチーフにしているトルソであるが、コピーとはいえなかなか彫刻品としても立派な出来ばえである。

彫り込みが強くて、どの部分をとっても現実とは違った面の構成でありながら、それでいてナチュレルな視線をたどらせてくれる彫刻、こういったものは現代にはお目にかかったことがない。本当の意味で芸術といえるのだろうし美とも言えるのだろうと思う。ちなみに大英博物館の三美神の像、パルテノンのものだろうが、こういう美しさと彫刻としての存在感を端的に見せてくれるものを思い出せばいい、なんと現代とは隔たっているのだろうか。

静物として描くのも難しい、非常に時間がかかった一枚になった。彫刻の複雑さを出来るだけ単純さに油彩として表わしてみたかった。果物にはオレンジとザクロを使ったが、ザクロはうまく描けたように思う。余り細かく描くようなことはせずに出来上がって、これはこれでいいと納得できた。



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by papasanmazan | 2015-10-09 18:25 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2015-10-13 11:19 x
現実とは違った面の構成のトルソがもつナチュラルな美しさをそのままに、構成された画面が自然に且つダイナミックに表現されていて見ごたえのある作品ですね。静物画の奥の深さと面白さを改めて感じています。
Commented by papasanmazan at 2015-10-14 12:50
ono7919さん、静物画の面白いところは画家の構成力がはっきりと出てくるところだと思うのです。ただし創りすぎてもいけないしケレン味のかったのもどうかということ、どこか風格として自然に出来上がったような気合いが欲しいと思います。
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