人気ブログランキング | 話題のタグを見る

シオタからの地中海

シオタからの地中海_c0236929_1952316.jpg


春の一週間に続いて夏のヴァカンス客がいなくなった地中海にのぞむ町シオタ、その隣のカシィにまた一週間滞在して、午前、午後の光で選別された二枚の油彩を制作してきた。午前はF12号のシオタからの地中海風景である。

全く好天に恵まれた一週間で、途中一日だけが強風で制作できなかったが、その日は体を休めることにしてあとは充分に描ききれた。作品としても悔いがないものになったと思う。紺碧の深い海、そこにエメラルドの部分が重なってまことに美しい地中海である。海につきものの俗っぽさはところどころに見られるが風景全体を遠望した形なので余り細部にこだわりさえしなければ気になるほどのものではなかった。

また海岸の松林がここはよく自然のなかに残っていてこれもいい題材になる。この次の滞在の時の制作分までモチーフが見つかってきた。とりあえずはこの12号の絵だが、海の色を出来るだけ抑えるようにした。じっさいの地中海はもっと深くて濃い色だがそれをそのまま持ってくると色の面積を考えても随分重い作品になりそうである。その色の問題よりも海の水がみなぎっているという感じを大切にしたかった。水を表現するのは難しい、かといって劇的な荒れた海や打ち寄せる波と言ったものも描こうとは思わない。できるだけ満々とみなぎった海を描いてみたいと思っている。

別荘地や夏のヴァカンスにありがちな派手な建物も極力抑えるようにした。いつもながら全体感だけを頼りに制作したものである。 



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
by papasanmazan | 2015-09-27 19:49 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2015-09-29 16:22 x
現場で目の前に飛び込んでくる風景はきっとこんなだろうな~と想像します。地中海の青く澄んだ海、そして海と大地に抱かれたように立ち並ぶ家々が色彩の中から空気のように伝わってきます。最近の画伯の作品にみられる 細部にこだわらず大胆に且つ繊細に色彩の駆け引きで描かれた躍動感のある画面が素晴らしいです。
Commented by papasanmazan at 2015-09-29 18:17
ono7919さん、風景にも慣れてこなければモチーフとしての場所もなかなか見つかりません。そして一つここという処が分かれば段々と発展していくものです。今回はよく風景が見えてくるようになりました。来年四、五月頃にまた訪れた時にはもう少し違ったものが実現できそうな気がしています。
<< カシィ風景 ブラントの村 >>