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蘭のある静物

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アトリエに植木鉢の蘭があって、水をやるくらいしか世話もしないのに毎年春になるときれいな花をたくさん咲かせてくれる。以前にはパステルで描いたことがあるが、今年は卓上に置いてあらためて静物画に組んでみた。キャンバスはF8号である。

布はブローカントでみつけた赤い縞模様のあるもので、フランス人はtorchon、トルション(ふきん)とよんでいる。売っていた人に値段を聞いたら、めずらしくただでプレゼントしてくれた。こういったちょっとした縞模様も使い方でずいぶんいいアクセントになる場合がある。何も高価なものばかりがモチーフになるわけではなく、生活に根ざしたちょっとしたものも大いに絵の材料になるもので、日頃からよくものを見るクセをつけておかねばならない。

花の薄いピンクや白、紫がかった色と、布の白と赤の取り合わせがなんとも制作全般に安らぎと楽しさを与えてくれた静物画であった。表現としてはまだまだこれから研究しなければならないが、同一平面上に同時空間を表すという自分の理想にすこしずつ近づいているような気がする。自然の感じを大切にしながら抽象化が進んでいくのだと思う。



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by papasanmazan | 2015-04-20 18:34 | 静物画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2015-04-21 22:23
何と素敵な絵なんでしょう・・・大らかで優しい画面に拝見して心が癒されていきます。さりげなく配置された果物やグラス、布の赤い線が花の美しさを一層引き立て目を奪われてしまいす。言葉では難しい、同一平面上に同時空間の意味がこの絵を拝見していて何となく感覚で解るような気がしてきました。
Commented by papasanmazan at 2015-04-22 02:18
カワセミさん、最近の制作でかねてから自分の理想と頭でえがいていたことが序所に画面上に描かれてきたように思います。今までの道のりも決して短いものではなかったし、これからも果たしてどこまで続いていくのやらわかりませんが、何かがある、というのは云えそうな気がしています。今後も頑張るしかないと思っています。
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