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山麓の村

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若い頃、倉敷の大原美術館で藤島武二の耕到天、耕して天に到るという油絵の作品を見て、大胆な平面描写に魅かれた思い出がある。山峡の限られた土地を上に、上にと耕していって畑が重なってやがて天にも到ろうか、という人間労働の勤勉さの結果を一つの絵画に表した作品で、ゴーギャンをも彷彿させるような画期的な表現である。

よく風景を眺めていて、こんな所まで畑を作っているのだなと感心させられることがある。フランスではいたるところ麦畑とぶどう畑の織りなすピトレスクに眼を奪われるが、南フランスでは七月のラヴェンダー畑も一つの魅力である。紫の絨毯を敷き詰めたような風景、所によってはそのお隣に黄色いひまわり畑が相まって、色彩の対比で眼がくらみそうな鮮やかさである。

我が家からほど近いヴァントゥー山の麓の村にも山腹に向かって畑が広がっている。ここにも人の労働の賜物が画家にモチーフを与えてくれている。F4号の油彩である。



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by papasanmazan | 2015-03-11 22:10 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2015-03-12 22:39 x
部分で見ても離れて見てもきれいですね~ 調和のとれた色彩が画面を巡りながら ある所では民家になり畑になったりしながら景色を作りだしているようで見ていて飽きないです。
Commented by papasanmazan at 2015-03-13 00:28
カワセミ さん、滅多にないことですが、この作品は自分としても会心の出来栄です。思い通りになるというのはこんなことなのでしょうか、晴々とした気持ちで、たまにはこんなことでもないとやってられないような気にもなります。
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