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ヴナスクの教会

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ヴナスクの村に向かう坂を登りつめると村の入り口に教会がある。それほど大きくはないがカッチリとした建物である。もちろん石造りで、日本の木造の寺や神社とは違った文化がそこに根付いている。キリスト教に関心がなくても教会という建物に興味を持ってヨーロッパなどを見て廻る人も多いようだ。そういった意味では教会だけではなく修道院やその他の歴史的な遺産をフランスはよく維持していると思う。

首都パリにしても現代の要素と、歴史的な建物などが上手く共存するように計られている。初めの頃は少し違和感があったルーブル美術館の新しいガラス張りのピラミッドも今ではすっかり落ち着いて見えるようになってきた。コンコルド広場から凱旋門をとおして見る新しい副都心構想のデファンスなども既に一つの生活圏になっているのだろう。

そういいながらもここ南フランスの村々はやはり古いたたずまいが魅力である。ヴナスクもフランスの美しい村の一つにあげられているが、どの村にとっても教会はいまだになくてはならない村の中心である。F10号の油彩である。


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by papasanmazan | 2015-03-09 19:28 | 風景画 | Comments(4)
Commented by motoko at 2015-03-11 21:23
何かあった時に、また何もなくても、誰でも静かに座らせてくれる椅子のある教会が、暮らす場所の中心にあることは、大きな救いだろうと思います。
そこを大切にする人々と守る人々が、小さな村を存続させているのでしょうか。
Commented by papasanmazan at 2015-03-11 23:32
motokoさん,何度か教会のミサには立ち会いましたが、やはり部外者として眺めていただけです。日本にいたときにも禅宗のお寺で座禅を組んだことはありますが、宗教と言ったものにはほど遠く、教会も絵のモチーフとして考えてしまいます。やはり生活自体とはなり難く感じます。
Commented by カワセミ at 2015-03-12 21:48
素晴らしい作品ですね。地形や建物をしりつくし何度も描て培われた景色が 画伯のなかで昇華され無駄のない色と形となって画面に現れたようで 堂々とした画家の姿そのもののように見えてきます。
Commented by papasanmazan at 2015-03-13 00:24
カワセミ さん,出来るだけ大きく表現して、細部はかなり現実から離れてでも自分の意図に合ったように考えながら進めてみた作品です。こういった制作が必要だと思います。
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