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川辺のプラタナス

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昨年の今頃、オーゾンの小川の風景を描いていたのだが、その制作が終わった後、続いてF10号に同じ川のふちに並んだプラタナスの木を描き始めたのはよかったが、季節が変わってしまって制作を今年に持ち越さざるを得なかった。あまり人も来ない所なので景色は何ら変わらない。イーゼルを立てるのも全く同じ所である。

プラタナスの幹の形も面白いし、色も変化があっていい。ちょっと人体群像のような気もしてくる。葉っぱの落ちた冬の寂しい風景だが地面に重なった落ち葉の色を誇張して暖かい色彩に高めてみた。芸術には時には嘘もあり、時には脚色もある。美感をもり立てていく一つの手段である。

木の幹や枝の方向で視線を出来るだけ動かせるように考えてみた。



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by papasanmazan | 2015-02-06 18:06 | 風景画 | Comments(4)
Commented by カワセミ at 2015-02-08 14:59
冬枯れのプラタナスの木々が素敵です。オーゾンの水辺にはいろいろな表情があるのですね。
Commented by papasanmazan at 2015-02-11 20:34
カワセミさん,本当に小さな川でもよく見ていると様々な風景をアップすることが出来ます。趣きというのも汲んでも汲みきれないものがあって、結局はそれを感じたり、みつけだしたりする主体側の問題なのでしょう。
Commented by motoko at 2015-02-17 15:36
冷たく澄んだ空間を舞台に、乱舞するプラタナスの白い裸木。素晴らしい一幕ですね。
幹の色の変化と枝の伸びやかさに魅せられます。
静謐な景色の中、葉を落としたプラタナスの逞しく、明るい表情が画布いっぱいに広がって、この絵、大好きです。
Commented by papasanmazan at 2015-02-17 20:03
motokoさん、この絵は描いていて,足場が悪かったのを除いては自分でも楽しいものでした。時々はこういった制作も願わしいもので、そういつも緊張ばかりもしてはいられません。
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