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睡蓮(完成)

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昨年の早春、偶然のことだが池を見つけ、その背景の丘と松とを組み合わせた風景画を描いたことがある。先日何気なくその池に立ち寄ったところ、なんと思いもかけず睡蓮が群生していた。実は蓮については日本にいた頃よく描いていて、今でも未練のある主題なのだが、睡蓮には見向きもしなかったのである。

よく見ていると睡蓮もなかなかにいい。これはというので少し小さいめではあるがF6号のキャンバスを用意した。翌日からその池に出向いたのはいいのだが、ここは滑りやすい土壌で、描いている場所も池のほとりのほんの細い散歩道,ついに後ろに退がって絵の全体を見ようとした時に椅子が池に落ちてしまったりした。実に描き難い場所であった。

おまけにほうぼうに葦の草むらがあるのだが、その影に何人かのフランス人が汚い池にもかかわらず日光浴をしているのである。そして時折姿を現しては池で泳いだり水浴びしたりしだすのである。中には全くのヌーディストのじいさんがいたりして目も当てられない光景であった、まさか素っ裸の男性像までは描くわけにもいかず、まずまず睡蓮だけの主題どうりの絵になったのである。




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by papasanmazan | 2014-09-01 23:28 | 風景画 | Comments(3)
Commented by かわせみ at 2014-09-02 15:11
添え書きを読みながら思わずにんまり・・・水連や蓮は東洋のものと思っていましたがモネも育てていましたね。生き生きとしたみごとな水連の画面を拝見しながら、美しいものに国境はないと感じながら どうぞ水連の中からおじさんが顔を出しませんようにと願っています。
Commented by papasanmazan at 2014-09-04 03:02
かわせみさん、スイレンのスイは水ではなく睡を使うようです。
Commented by かわせみ at 2014-09-10 17:00
そうですね!間違っていますね。書いた後確認しないとよくこんな間違いをしてしまいます。目と手と頭がバラバラの時があぶないと自覚しているのですが・・・
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