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丘の農家(完成)

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日本にいた頃、少しの間だが絵画教室で教えていたことがある。生徒さんも主婦やサラリーマン、学生などいろいろな人たちだった。そのなかには小学校から高校までいっしょだった同級生などもいて、そういった雰囲気の中で絵の手ほどきをしていたのである。

その同級生だった彼は、定年後にはいずれフランスの現地で風景を描いてみたいとも言っていた。そうこうする内に私も南仏に転居したのだが、もし彼が南仏まで来て絵の勉強を続けるのならちょうどこの風景が彼には格好のモチーフになりそうな農家を見つけたのである。割に単純な形で、面もはっきりしているし、造型感も強い性格の農家である。まわりにはふんだんの緑があって色彩の勉強にもいい。そんなことを考えていた。

けっきょく彼は定年後に京都の美術大学で本格的に絵の道を続けることにしたそうで、フランスに来ることはなくなったのだが,残ったのはこのモチーフの農家である。何年もその風景を見ている内にとうとう私がその魅力のとりこになってしまったのである。

F25号のキャンバスを取り出して描いてみたのだが,最初に思っていたのとは大違いに難しく,自分自身に勉強になるモチーフであることにきづいたのである。なるほど見た目には単純なフォルムなのだが,それを確固とした形で定着させることが如何に困難なことか,実在感を表現することの難しさに目を見張ったのである。なにごとも全てが勉強である。


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by papasanmazan | 2014-08-18 21:03 | 風景画 | Comments(2)
Commented by 同級生 at 2014-08-31 19:23 x
私の絵のことに就いて、いつも気に掛けて貰って、有り難いなと思う気持ちでいます。
定年後に、大学に行ったことが良かったのか、そうで無かったのか、今は答えを出すことが出来ません。
以前は、プリマ描きで割とのびのびと自由に描いていましたが、最近は古典技法的な描き方に偏っています。
風景画の基礎を築いたクロードやプッサンの構成力や描写力に及ぶべくもなく、また小さなところに拘ってチマチマ?と描いているのが現状です。
第一印象を大切にして描くことが重要で、描く技法はその次の事と分かってはいるのですが、ならどう描くのかで、迷っているというのが現状です。
もう少し迷いながら、試行錯誤も行いながら、自分なりの答えを求めて行きたいと思っています。
また、もっと自由に描けるように成ったら、見つけて貰っています処を描きに行かせて貰いたと思います。
(追伸)このブログから多くのことを学ばせて貰っています。健康に気を付けられて、このブログもいつまでも続けて下さい。
Commented by papasanmazan at 2014-09-01 07:17
同級生さん,叩けよ、さらば開かれん。まさしくそのもので、真剣に叩けば必ず開けてくると思います。流行は変わっても本質は絶えず求めるものにはめぐってくるものだと確信しています。頑張って続けていってください。
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