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青いポプラ(完成)

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今年の早春、この風景、ポプラを中心にした風景をF4号の油彩にしたのだが、その時から夏になったらP8号にもう一度制作してみるつもりであった。青と緑の色彩を充分に使って一枚の風景画を構成してみたかった。

ポプラの高さからくる垂直性と畑や大地の広がりによる水平性、はっきりとした構成の中に青と緑の色調を導いて夏の景色を表すこと、それだけを考えて描いてみた。あるいは少しでもその空気感がでていればしめたものである。コバルトブルーやウルトラマリンの青、ヴィリジャンなどの緑、そういった油絵の具を使うわけだが。絵の具が絵の具の色として存在するのではなく、画面の中の色調に組み込まれてはじめて色としての働きを示す、そうありたいものである。そうでない場合に色がナマであるといわれるのである。

絵の具は一つの手段である、絵の具の色の意味をよく理解しておかなくてはならない。ずっと以前の話だが、小豆島のオリーブを描きにいこうということになったのだが、その前日に画材屋でオリーブグリーンを買い求めていた人がいた。一つ考えが浅いとその時に思ったことがある。



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by papasanmazan | 2014-07-05 20:24 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2014-07-07 16:24
青と緑 垂直と水平の画面構成面白そうだ。このPCの電子の色では残念ながらその効果のほどがまだ十分に伝わってこないが、今までにも、画伯の作品の中に青と緑の美しさを何度も感じているだけに、それを表面に出した作品に期待がふくらむ。
Commented by papasanmazan at 2014-07-09 07:53
みみずく さん,人間の眼の働きは素晴らしいもので、どれほど写真を上手く使ってもおっつかないものがあります。旅行などに行ってもすぐに記念写真などを撮ったりしますが、もっと自分の目でものをじかで見る習慣が必要なのでしょう、もったいない話です。
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