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サントン人形(完成)

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人形などをモチーフに選ぶともともとが装飾品なのだから、余り微に炒り細に入るような表現におちいると随分品の卑しいものになりかねない。絵画や彫刻の魅力と工芸品の魅力とはおのずと違いがあるはずである。サントン人形も絵の中で扱うと、ついその衣装などを説明し過ぎて何度ももとの、人形が立っている、といったところに引き戻したりした。蘭の花も描き始めのほうが細かく描き込んでいたのを途中から大きくつかまえ直したりもした。

制作はいつもそうである。大きな表現、おおまかなところから始まって細部に至るのであるが、ただそれだけではすまないのが慣例で、途中で描きはじめの感じに戻ることがよくある。それほどストレートに、一直線に仕事が進んで、おしまいまで何の抵抗もないというようなことはまずないことである。



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by papasanmazan | 2014-03-02 22:59 | 静物画 | Comments(0)
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