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裸木とマザンの教会(第三段階)

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全体としては悪くない進み方だとは思うがここから最後のツメまでがなかなか難しい。どんな小さな絵でも最後の完成に至るまでの制作は骨がおれるものである。結局は集中力、そしてその持続力の問題だと思う。

またまたプラド美術館での話になるが、ベラスケスの画面を観ていると、その絵画の深さや静謐さといった具体的な魅力も勉強になるが、こちらの想像力も駆り立てて。制作に対する集中力の深さに感心させられるのである。おそらく心理的な乱れなど皆無で、微動だにしない精神の安定性が筆を持つその腕や、画面をみつめる眼を制御しているような感じがしてならない。


マドリッドではセザンヌの特別展やピカソのゲルニカも見たが。そのピカソがセザンヌの制作の集中力について、獲物を狙う狩人にたとえて言及しているが、ベラスケスを観ていると、そのたとえられている狩人以上の大きな人格による集中力を感じさせられるのである。

何はともあれそういった集中力が必要であることだけは分かってきた。いよいよツメの段階である。



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by papasanmazan | 2014-02-25 02:18 | 風景画 | Comments(0)
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