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松林の中のあずま屋(完成)

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二ヶ月程前に描き始めたこの絵もようやく制作終了である。F8号、そんなに大きくもないキャンバスだが、他の作品の進行もあって思うようには制作jの時間が取れなかった。作品としては気に入ったものになった、それだけ描き込みもしたし、実感もあった。

絵づらとしては大していいものでもなく、取りたてていう程の道具立てでもない。要するにそれほど見栄えのしない作品ではあるが、自分としては非常に気に入っている絵である。画面を造り上げると言った意味で大変に勉強になった。これはモチーフや実景とはまた違った観点があって、たとえていえば美人をモデルにしたらいい絵が描けるかといえば、決してそうもいかないのである。名所、ビューポイントをあさったからといっていい風景画になるとは限らない。

そういったところでこの松林と小さな建物だけの取り合わせの絵ではあるが自分としては張りのある絵になったと思っている。そういえば家内のペンションに来られたお客様のご夫婦をこの現場にお連れして、実際の風景と、絵画の作品との比較などを説明したりしたのだが、これはまったく老人の(私の)独りよがりだったと反省している,歳をとるというのは困ったものである。



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by papasanmazan | 2013-08-28 23:47 | 風景画 | Comments(5)
Commented by みみずく at 2013-08-29 14:28
老夫婦の困惑ぶりが目に見えるようだ。現場は多分もっと乱雑で複雑だろうと想像する。画伯だからこそ必要な色と形を見つけ出し得も言われぬ魅力的な画面になっているのだろう。あずまやから草地にかけての柔らかな色調と松林の深い色が呼応し絵全体の魅力を存分に発揮しながら小さな部分の色価にも魅力を感じる。
Commented by papasanmazan at 2013-08-29 15:21
みみずく さん、投稿していただいて有り難いのですが、お客様のご夫婦は老夫婦ではなく、若(中年)でした。誤解のないように。
Commented by みみずく at 2013-08-30 22:08
これは失礼しました。なぜか困惑顔の上品な老夫婦を想像してしまったもので・・・
Commented by Peter at 2013-09-01 15:03
先生、お久しぶりです。みみずくさん、はじめまして。私は8月8日に先生の制作現場にお連れいただいた若(中年)51歳です。この旅行での最大の思い出は、先生の作品の舞台となった黄土の森、赤土や丘で先生の作品におけるコンセプトをお聞かせいただいたことです。決して先生の独りよがりでもなければ困惑もしておりません。まさにリアルプロヴァンスを体験させていただいたと同時に先生の作品における空気感を共有できて至福の1日でした。お邪魔でなければ、また連れて行っていただきたいです!
Commented by papasanmazan at 2013-09-01 18:12
Peter さん,お元気で仕事に励んでおられるのでしょうね。ようやく最近の私の仕事も一段落つきそうで、家内と二人でイタリアに一週間行ってきます。ダ、ヴィンチ、 ミケランジェロを充分に吸収出来たら満足です。
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