プロヴァンスの丘(完成)

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            第一段階                                                 
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           第二段階

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           完 成



私たちがフランスに来て、今年で二十五年になる。四分の一世紀をフランスで過ごしたことになるわけである。時が過ぎるのはとにかく速い。この分だとあとどれくらいの仕事ができるのかと考えると思わず鳥肌が立ちそうである。

フランスのパリ近郊に落ち着いて二、三年した夏のヴァカンスに家族で南仏に長期来たことがある。まだキャンピングカーも持っていなかったので、オンボロのワゴン車に、日本から持ってきた大きなテントなどを積み込んでの旅行だった。ちょうど二十二、三年前のことになる。

初めてみたセザンヌのサント、ヴィクトワール山には大いに動かされた。その時の余韻は今でも続いていて、やはり見るたびにうれしくなるのである。初めてで、まだフランスのキャンプ事情に慣れていなかったのだが、その周辺をかなりの範囲にわたって訪ねてみたのも良い経験になっている。

その時にもう一つ印象深かったのがこのプロヴァンスの丘である。あちらこちらにあって、どれがどうということはないのだが何故か郷愁めいたものを感じるのである。何もこれらの丘が奈良の三山や三輪山に似ているというのではないが、まだ私が生まれるずっと以前から知っていたような、そんな懐かしさを感じるのである。

何度か今までにも挑戦してみたがはかばかしい物も出来なくて、今回どうにか完成にまでもってこれたP20号の油彩である。



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by papasanmazan | 2013-05-21 21:01 | 風景画 | Comments(4)
Commented by カワセミ at 2013-05-22 22:15 x
構図や色を認識する以前に 作品全体から爽やかな空気と何とも言えない懐かしさが伝わって来ます。 きっと画伯の気持ちがそのまま表現されていると云うことなんでしょうね。それを表現しているのは画面の構成や色なんでしょうけど そう云うものを打ち消して画面から吹いてくる風は見る者の心に自然に伝わってきます。絵とは堅苦しく見るものではなく自然に感じるままでいいのですね。
Commented by papasanmazan at 2013-05-23 02:00
カワセミさん、最近ひっかかっているのが、その点です。理屈や理論はそのままにしておいて,そのもう一つ越えたところ。主観と客観の区別のないところにたどり着ければ良いのではないかと思うのです。
Commented by カワセミ at 2013-05-24 17:31 x
主観と客観の区別のないところ・・・なんとなく解るようでこれと言って想像できない分難しいですが、素人ではちゃんとした裏打ちが出来ていないと独りよがりに陥りそうなところ?
Commented by papasanmazan at 2013-05-24 23:57
カワセミさん,医学を度外視した診察をするお医者さんもいなければ,実際の臨床療法を無視する医学も成り立たないのと同じことだろうと思います。やはり理屈は分かっておくべきことでしょう。
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