ストック(完成)

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この一週間ほど,南仏の天気はほとんどの日が雨の異常さである。例年よりも緑が濃い景色ではあるが、花の季節とは思えない春である。戸外での制作もかなりの数の作品がそのままになっている。水の量が多いのはいいのだが今度は光の量が懸念されてくる。

こうなるとどうしても室内での静物などが増えてくる。制作としてはそれはそれで結構進むのだが、外の天気もやはり気になって仕方がない。気晴らしにいつもの花の農家に行ってみたら、ここも例年より花の種類が少ないようだ。そのなかでストックが元気そうで、特に眼についた。

パステルで描いてみた一枚である。仏典に、須彌、芥子を容れ、芥子、須彌を容る。ということばがある。須彌というのはシュミサン、大きな山ということで、ここでは大きな世界といっていいだろう。その大きな世界が小さなケシつぶにはいる、又大きな世界の中にある小さなケシつぶだが、やはりひとつの存在である、と解釈も出来ようか。

それは言ってみれば、全体と部分の関係と言ってもいいかもしれない。全体の中の部分、部分があっての全体。これは絵を描く時には絶えず判断の材料になる。花びら一つも美しい形をしているが、その集合体としての全体の姿もやはり美しい。ストックひとつをとってもそこにはそういう姿がある。



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by papasanmazan | 2013-05-01 11:15 | パステル | Comments(0)
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