丘と松と池と(完成)

 
               第一段階
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               第二段階
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                完 成
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大きな空のなかに小高い丘がある。早春の雑木の柔らかい色でおおわれている。その手前に笠松が重なりあってポコポコとフォルムを築いている。そして眼の前に小さな池があってカエルの鳴き声がしている。春がきた。

F15号にそんな風景を描いてみた。タッチは荒いが自分としてはかなり描き込んだつもりである。

絵を描いている自分、描こうとしている対象物、つまりモチーフ、それとイーゼルにかかっているキャンバス。画家とモチーフと画布、この三つの関係が正三角形のように等しいバランスを保っていくのが制作の大切な条件になってくる。特に洋画の場合はそうである。描いている自分がモチーフにかたよってもダメであるし、又自分の描いている画面にばかりのめり込んでもいけない。

自分という主観も大切にするが自然という客観も大切にする、このバランスをどう保っていくのかがいわゆる西洋絵画の写実を基にした制作には必要な要素になる。絶えずその辺りを自覚しておかないとついつい制作がかたよって、いわゆるながれてしまうのである。

これはいつも私自身いましめ、制作のよりどころとしていたことである。簡単にいうと常に何筆か手を加えるとかならず退がって画面全体を見直すようにしている。これは完全に習慣になっている。そしてやはり良いことだと思っている。

こんな単純な操作の繰り返しが一枚の作品になるわけである。



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by papasanmazan | 2013-04-17 11:04 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2013-04-24 13:10 x
手を広げて思いっきり深呼吸したくなるような 空間と云うか空気を感じる大きな作品ですね。眼下に広がる大地が足元からず~とつながっている
Commented by papasanmazan at 2013-04-24 19:24
カワセミさん、あくまで平面のキャンバスのなかに世界であり,ものである立体を表す、それが根本の仕事だと思います。
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