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ドガの踊り子と蘭

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久しぶりにパステルを描いてみた、しかもこんなに長く描き込んだパステルは久しぶりである。モチーフはドガの踊り子のレプリカを中心に考えて、これも描きかけのトルソの油絵に用いている蘭の花が余りにきれいなので、このパステルにも添えてみた。

このパステルを描いてみようと目論んだのには一つの理由がある。いつものようにもうすでにアトリエには描きかけの油彩画がかなりの数に上っているが,総じて現在一つの感覚に達しようとしているようである。その感覚というのを説明しようとすると難しいのだが、こういうことである。

画面というものがあって、その画面の中で一番眼に近い平面がある。その基底になる平面から描かれた色や形は奥に入っていなければならない。決してその基底面から色が飛び出してきてはいけない。。画面の考え方はそういうところからくる。その平面の中で奥に入ったり、立体を感じさせたりするのは自由であるが,決して基底面から出てきてはならないのである。

これが私の考える絵画の根本である。そしてその絵画を創っていく感覚というのはいつもいうように,同一平面の中に同時空間を表現する、という心理的な作用なのである。その感覚が最近の油彩画にかなりよく出てくるようになったと思っている。そしてその感覚をもっと確かめたくてパステルを試してみたのである。その試作のためには構成的な静物画が最適だと思いこの作品にいたっている。

さてそのあたりの感覚がうまくパステルにも応用出来ているのかどうか,自分でじゅっくりと確かめてみたい。

by papasanmazan | 2013-02-28 16:32 | パステル | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2013-02-28 20:05 x
画伯のおっしゃることがよくわかる作品です。色だけで考えるとブロンズは奥にしりぞきそうだが、しっかり布や花の前にあります。物をさえぎる線がうまく利用され構成されているとでもいうのでしょうか・・・勿論それだけではなく それに伴う微妙な色の変化が空間にも充実を感じ”なるほど!”と実感しています。
Commented by papasanmazan at 2013-03-01 00:19
ono7919 さん、この基底面ということはなかなか分かりにくいところだと思います。説明もしにくいのですが,理解出来ると直ぐにその面は存在してきます。理解出来ない場合にはその面の存在すら気がつきません。幸福と同じことです,幸せと感じる人もあれば感じない人もあります。
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