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木の根と赤い岩(第一段階)

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先日来赤い岩の絵を描いているが、ふと制作の途中で眼を上げると頭上に大きな木の根っこが見えている。赤い岩の中に埋まり込んだ木の根が、その周りの岩の断片と相伴って大変面白い造形美を作り上げているのである。それに見とれていると描きかけの絵はそっちのけになって、根っこをもっとよく見ようとあちこちと動き始めたのである。一応の最良と思われる場所は探し当てたが、もうその制作のことばかりが気になって仕方なくなってきた。

翌日F20号のキャンバスに木の根と赤い岩を描き出した。後で考えてみるとあんな大きな木の根が頭の真上に張り出していたのかと思うとちょっと落ち着かなくなってくる。まあそれは仕方ないとして赤い岩を主題にした二枚の油彩は取り組んでいて非常に好調に進みつつある。

岩で思い出すのはなんといっても雪舟である。現在もアトリエに国宝の山水図の複製の掛け軸を掛けて毎日眺めているが、大好きである。絶対感というのはこういう作品のことをいうのだと思う。先日ルーブルで見たモナ、リザと共通のものがある。このあたりになると洋の東西など問題ではなくなってくる。そして絵を見ていて楽しいとか、快いとかいうような感情移入なども問題ではなくなってくるのである。願わくば死ぬまでに少しでも近づきたいクラスの絵画である。

by papasanmazan | 2012-10-06 17:46 | 風景画 | Comments(0)
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