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ギャルソン(第三段階)

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全体の密度も加わりヴァルールも高まってきたようだが、この辺りが要注意である、余りに筆に頼って、たとえばヴェランダの手すりや、着ているヴェストの模様などの説明が多過ぎると、絵として弱く、表面的になりがちである、あくまで造型性をおしていきたいのである。

先日もルーブル美術館で思ったことなのだが、あれだけの数の作品はあるものの、そして一枚、一枚の作者はそれぞれの苦心や工夫をしているのだろうが、本当に造形美として成り立っているものを取りあげていけば、案外鑑賞にに耐えうるものは少ないのではないだろうか。

そして画面に神経が行き届いているかどうか、単に神経が細かいというのではなく、細かい上に全体の中にそれが活かされているかどうかが問題になってくる、どうやら私の課題を発見するためのパリ行きだったようである。これからはこの解決にまたむかっていかなければならない。

by papasanmazan | 2012-10-02 17:46 | 人物画 | Comments(0)
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