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アルルの女(完成)

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好きな人物画とはいえなかなか完成にはいたらないもので、この辺りでよしと思ってもまた不満が出てくる。出来るだけアッサリとした感じで仕上げていきたいのだが。ついついマチエールも重くなりがちである。とくにブラウスの白には最後までてこずった。

最後には家内の注文で髪型をアルル風にまで変えていったのである。こんな事なら最初からもう一枚やり直したほうがいいのではないかと思うときすらある。こんな時にこそじっくり落ち着いて画面を理解しながら進めなければならない。

人間とは不思議なものだと思う事がある、理解した事だけしか出来ないし,理解出来れば必ずそこの部分は解決出来てゆく。だからやみくもに描きなぐってもダメなものはダメである、何が不足しているのか,どうすればいいのか,いや何はともあれ自分としてはどうもってゆきたいのか、そのあたりから考えをまとめていかなければならないと思う。

ともあれたいへんに苦労したが実感のある制作で終始出来た作品になったようで、サインもおえたところである。

by papasanmazan | 2012-09-19 21:57 | 人物画 | Comments(2)
Commented by nonno at 2012-09-21 21:23 x
「理解したことだけしか出来ない」本当にそうですね。何も無いところからは何も見えてこないし 解ろうとしなければいつまでたっても分からない。そのことに気がつくことさえ稀なのかも・・・アルルの女とても新鮮な感じがします。
Commented by papasanmazan at 2012-09-22 00:48
nonnoさん、人間の出来る限界がどの辺りなのかは分かりませんが,一方で自然の美しさも限りがないようですね、バラの花一つでもじっと見ていると,何が真実で、なにが虚なのか分からなくなりそうです。
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