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夏の丘(完成)

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七月に末頃からサムホールの小さなキャンバスに、夏のギラギラした光に照らし出された丘の風景を描いていた。奥に見えるヴァントゥー山の外れの肌がまるでオレンジ色のようだった。丘の緑との対比がいかにも鮮やかな印象である。

今年のはじめ,まだ冬の景色と言ってもいいような枯れた畑も作品に仕上げたが、これもサムホールの大きさであった。これら二枚の絵、夏の丘と冬の畑はちょうど隣り合わせにおいてみるといい対になるようである。今年の秋の横浜での個展には並べて飾ってみたいものである。

by papasanmazan | 2012-09-09 18:59 | 小さな絵 | Comments(4)
Commented by みみずく at 2012-09-10 17:22 x
いい作品だ!人々の生活もすべてが夏の日の緑のの中で浄化され静かに輝いている。ボードレールの「腐肉」を思い出した。
Commented by papasanmazan at 2012-09-10 19:13
みみずくさん、まさかボードレールがでてこようとは思いもよりませんでしたが、逸楽と認識という象徴の森を通してのような美の世界にはいつまでもあこがれを感じます。
Commented by みみずく at 2012-09-11 13:18 x
ボードレールを持ち出したことに深い意味はない・・・と云うよりは深く理解しない私などにボードレールは語れない。只この作品を無の心で見ていると何もかもが浄化されていく静けさを感じ、腐肉のくだりが脳裏を過ぎっていった。因みに私は冥府の中の「ふくろう」を愛唱している。
Commented by papasanmazan at 2012-09-11 13:37
みみずくさん、この頃は純粋な詩というものが少なくなったようですね。高尚ぶることもないでしょうが、ほんとうの芸術自体が必要だと思います、文学、音楽そして美術。微力ながら少しでもいい作品が出来ればと思っています。
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