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古典的風景(第一段階)

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今年の夏前から殆ど毎日のようにバルーに通って制作しているが、そのバルーの丘に登る道の途中で、おめあての城が見え始める地点から、また違った私の眼を引きつける風景がある。通常からいうと何の変哲もない景色なのだが随分以前から気になっている場所である。

一度だけ水彩で描いた事はあるのだが、いずれ油絵にするつもりでいたのが、つい延び延びになっていて、ようやく今年になって描き始めている。P10号横型である。

人家と糸杉、それに笠松が数本並んだだけの平凡な道具立てだが、それらが構成する構図が水平、垂直を基本にして何とも安定して落ち着いた趣きがある。思わず最初に気づいた頃、古典的風景、と呼んでみたくなったのである。

こういうたはっきりした構成は見ているだけで気持ちがいいのだが、さて描く段になるとなかなかその意図を現すのが難しい。最後まで集中力が保てるかどうかである。

by papasanmazan | 2012-08-09 21:32 | 風景画 | Comments(0)
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