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ポプラのある風景(第一段階)

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空気が澄んで遠い,遠い風景までが手にとるように見晴らせる。F4号の小さなキャンバスだが,こんな風景を描いてみた。背の高いポプラが何本かツッ立っていて、その間から人家やブドウ畑、麦畑が見えている。奥には山並みがあって、いたるところ緑である。

日射しは南仏の強烈さだが,ふと眼を閉じればまるで夢でも見ているような美しさである。こんな小さな画面にそういったものをすべて詰め込んで,まるで楽園のようなものが再現出来ないものだろうか。いってみれば現代にワトーの風景や、コローの妖精の出てきそうな風景、いやもっと遡ってプッサンの理想郷のようなものを可能に出来ないものかしら、などとも思う。

いずれにしてもこの頃の自分の制作は,自然の中で,自然を目の前にして描いているのだが,どうも自然離れしそうな傾向がある。

by papasanmazan | 2012-06-16 18:39 | 風景画 | Comments(0)
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