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ヒマワリ(第ニ段階)

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大変活発に動く画面である。こんなに自分の気持ちまでが動く制作は久しぶりである。暖色が入って全体が明るくなれば,また寒色が勝ってきて画面が沈む。ほとんど色と形のせめぎ合いで,どこまでいっても落ち着くところがない。しかし徐々に何らかの全体感が見えてくる,これで良いのだと思う。

言葉を変えて言えば,橋は流れて水は流れず。時がうつれば水は流れて橋は流れず。F10号のキャンバスの画面全体の天も地もひっくりかえったり。左右が同時に右左になったりしているような錯覚にさえとらえられそうである。これで良いのだと思う。

もうこうなればヒマワリという言葉さえどうでもよくなってくる。頼るのは描いていく自分の手であり,それを確かめる眼である。そしてそれを判断する頭である。結局絵画とはやはり眼の芸術である。こんな簡単なことにもその制作の都度に認識し,経験として深めていく。これで良いのだと思う。

by papasanmazan | 2012-06-15 15:03 | 静物画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2012-06-16 13:36
このひまわり いいですね。澄んだ勢いに目が奪われます。これから花瓶のあたりがどうなっていくのかがたのしみです。。
Commented by papasanmazan at 2012-06-16 15:03
カワセミ さん、この絵では花瓶をほとんど出さずに,ちょっとした色だけの暗示くらいですませるつもりです。今までの静物としての花とは違った作り方になると思います。
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