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岩と家(第四段階)

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出来上がるのか、このまま放棄するのか、分からないままに、苦しみながらも楽しくまだ描き続けている。私の絵の上でのテーゼ、同一平面上に同時空間をあらわすこと、これがこの画面で相当実現出来るのではないかと思っている。

現場にも数えきれないくらい足を運んで描いているのだが、まだ完成とはいえない。ひょっとするとあと一筆なのかもしれない、もしくは’今の私には不可能なのかもしれない。様々に思いは広がるのだが、絶えず心の中で呪文のように唱えている、橋は流れて、水は流れず、と。

画面でその絶対感がでれば完成といえる。

by papasanmazan | 2012-04-10 19:11 | 風景画 | Comments(4)
Commented by ono7919 at 2012-04-11 22:33
画伯の言う「同一平面上に同一空間」を自分なりに考えていたが、「橋は流れて、水は流れず」で理解できたような気がした。大局を見ると言うことでしょうか?この作品の岩はどこを押してもガンとした岩で揺ぎ無くそびえている。
Commented by papasanmazan at 2012-04-11 23:50
ono7919さん,私にもまだ確実な言葉がでてこないのですが、おっしゃっている大局を見る、その大局をも破ったところに絶対を感ずるのです。空間と時間のわくのなかでは自と他に分かれてしまいますが、そのわかれる前のところがあると思うのです。
Commented by ono7919 at 2012-04-13 21:01
体験した者でないと理解できないことなのだろうと思いますが、それが禅で言うところの「無」の境地でしょうか。自分と言う者が干渉しない境地・・・
Commented by papasanmazan at 2012-04-13 23:27
ono7919 さん、禅はいい指導者について実際の体験をしたほうがいいとはよくいいますが,私はまったくの卓上の知識にしかすぎません。その知識からすると「無」の境地なのかもしれませんが,その言葉にもこだわらないほうがいいと思うのです。私は制作のなかでなんらかの実感を得たいのです。
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