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早春の丘(第二段階)

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アーモンドの花に続いてサクランボの花も咲き出した。ゴッホが駆け抜けるようにパリを離れてアルルにやってきたのが1888年の2月、最初は雪にみまわれた。それが3月になって花が咲きだすと急に果樹園の作品が増えてくる。

パリ時代に獲得した色彩がアルルの果樹園を手始めに、南仏の輝く光のなかで炸裂し始める。自分の身を賭しての色彩の昇華である。画家ゴッホが歴史に登場してくる、その大きな要因がここにある。そんなゴッホが間近に観たものが現に目の前にある。

今描いている丘の周りも花盛りになってきた。なんと平和な風景だろう。一種のユートピア、桃源郷ではあるまいか、などと一人興にいっていると急にトゥールーズで連続射殺事件が起きて、スクーターに乗った犯人はまだ捕まっていないとの報道がトップニュースである。これは興に乗っているのではなく狂の世界で、恐の世界でもある。


by papasanmazan | 2012-03-21 16:46 | 風景画 | Comments(0)
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