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丘の風景(完成)

丘の風景(完成)_c0236929_1948505.jpg

どうにか完成したようでホットしたところである。最初にこの実景を見たときの感じは非常に緊張したようなものだったが、制作を続行していてもほぼその感じを持続出来た。その結果として一枚の絵としては大幅にゆらぐようなこともなかった。

ある程度は途中の段階でももちこたえられるようになったと思う。どうしても制作を進めていく上で画面が崩れる場合がでてくる,それは形や色の展開していく過程では当然であるしまた必要でもある。それを元に戻したり、進めたりしていく訳だが,絶えず自分で判断しながら筆を加えていかねばならない。

そのときの意識をどう筆でつないでいくかということが問題になってくる。それをもって制作の進行といっていいのだろう。要するに何かをもちこたえながら進めていく,それがその人にとっての一つのペースになっていく。

F8号の風景画一枚の完成である。

by papasanmazan | 2012-02-24 19:47 | 風景画 | Comments(4)
Commented by カワセミ at 2012-02-25 21:34 x
きれいですね~何がこんなにきれいな画面を作っているんだろう。自然の力強さやしなやかさが必要な色と形だけで表されているからなのだろうか。最初にもった感動を変化する画面に振り回されないで最後までもちこたえるのは容易ななことではなさそうです。
Commented by papasanmazan at 2012-02-26 00:54
カワセミさん,ご覧いただき有難うございます。絶えず進行中の画面を見守っているのですが,自然の大きさにもついつい惹かれてしまいます。しかしどちらにしろ造形美ということを念頭に置いておくべきだと思っています。
Commented by ono7919 at 2012-02-27 21:32 x
第三段階で左上から右下に転がり落ちるような・・・とありましたが、それは現場の風景の中にそれを思わせる要素が有ったと言うことでしょうか?
Commented by papasanmazan at 2012-02-27 23:42
現場では丸い塊というような受け止め方をした風景ですが,それを自分なりに球体から落下へと、いわば言葉の連想のように造形としての意識につながっていきました。ある素材から脚本を作り上げるようなものかもしれません。
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