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冬の木立ち(第二段階)

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毎日の天気予報の気温ばかりが気にかかるこの頃である。この風景画も描き始めてからもう数週間になるが,厳寒のためになかなか制作が進まずにいる。F4号(33,4×24、3㎝)の、それほど大きな物ではないのだが,それでもやはり神経はとがってくる。

小さな画面の密度というのは難しい。ただただ細かくすればいいというものでもない。主役、脇役それぞれの働きもあるし,ヴァルールを高めていきたいというのは大きさに関わらず度の画面でも同じことである。

特にこの絵の場合,木立の扱いをよく考えておかなければならない。幹や小枝の扱いを線的にするところ,面として扱うところ,そしてそれらと空間との関係、木々の間に作られる空間と空とのつながりなどである。

たかだか4号のキャンバスに描き表していく場合でも,画面全体の働きを考えるとやはり視神経と,頭で順序づけるところ,筆のさばきなどの兼ね合いで、それほど簡単には進まないものである。

by papasanmazan | 2012-02-12 22:37 | 風景画 | Comments(0)
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