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椿の花と蕾

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先日F0号の油彩で椿を描いたものを投稿したが、同じくF0号に今度は赤い椿の花に蕾も加えたものを油彩にしてみた。今年はどこの家の庭や垣根にも椿の花が沢山咲いている。昨年迄はあまり気にも留めずにいた花で、椿とくれば黒沢の椿三十郎を思い出すくらいだった。それが急に画題として意識しだしたのだが、よく見ると花だけではなく蕾もなかなかにいい。我が家の庭にも遅咲きだが沢山の花と蕾がそろっている、これを描かずにはいられない。


咲き切っている大輪の花、咲きかけている花、そしてその先にほんのすこし赤の色を見せている蕾、まだ硬いままの蕾、表情はとりどりである。F0号の小さな画面だが描いていてもかなりの構成が必要になってくる。描き込みながら花自体は少しの赤の変化位くらいで押さえておいて、蕾の面白さに密度を加えていこうとした。必要に応じて細かい筆使いになったりするが、描き込んでいくにつれてもう一度筆使いも大きく戻したりする。


色彩としては赤と緑の対比になるが、自分としては黒を色彩としてもっと活用できればと反省しきりである。これからの課題の一つである。





# by papasanmazan | 2026-04-09 11:30 | 小さな絵 | Comments(0)

リンゴと瓶

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少し小さなリンゴが手に入ったので早速静物画に使い始めた。リンゴの大きさや個数からいってF4号のキャンバスを想定してみた。今回はリンゴだけではなく、少し画面の構成を複雑にしてみたい、そこで思いついたのが以前から描いてみたかったワインのハーフボトルと背景にはフランスでよく使っていた渋い模様の布、それに洋書の背などを取り混ぜて組み立ててみた。画面の大きさからいってリンゴは四つが精一杯の数である。

左変からリンゴ三つを重なるようにして配置し、縦の要素の瓶や本の背を中央に見せて残りのリンゴ一つを右端に寄せる。かなり無理のある構成ではあるが描いていて面白味のある制作である。ともするとリンゴのバランスの悪さからバラバラになった絵になりそうであったが、こういう時にこそヴァルールを確かめることによって制作を推し進めることが出来るのである。モチーフの様々な色彩だけを頼りにするのではなく、画面全体としての色彩を考えていくのである。当然固有色から離れていくことも起こってくる。絶えず自分の目をを持つ事が大切である。

表現としてはまだ描き足らない、という批判も出てきそうな一枚の静物画ではあるが、自分の思うところでは今はこの段階で充分だと筆をおいたのである。





# by papasanmazan | 2026-04-02 08:22 | 静物画 | Comments(0)

椿の花

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我が家の庭に咲いている赤い椿の花と、隣人宅からもらってきた白に赤い絞りのある椿の花、この二つの花を主題にしてF0号の小さな油彩を描いてみた。赤い方の花は今までにも描いたことがあるが白い花は初めてで、ことにこの絞りの花を以前から描いてみたかった。あまり椿の葉っぱは固い感じが好きではなく、色として画面にとどめておくくらいに考えている、


若い頃、よく奈良の景色をスケッチして回ったものだが、その中でいつだったか偶然白毫寺の椿の花の満開に出くわしたことがある。見事な花の姿に大変うたれた。あとで調べると五弁の椿と言って有名なものだと知ったのである。あの時の白の花に赤い絞りが様々に入った美しさは今でも忘れられない。そんな思い出からこの小さな画面を思いついたのである。


花を主題に制作するのは難しい。あまりにそのモデルに頼りきると画面の強さにつながらないことが出てくるからである






# by papasanmazan | 2026-03-24 09:09 | 小さな絵 | Comments(2)

リンゴとレモン

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リンゴ一つと二つのレモン、それと白いコーヒーカップをモチーフにしてSMホールの小さなキャンバスに静物画を描いてみた。油彩である。どこにでもある全く日常的なモチーフで、なぜそういうものを取り上げるのかと尋ねられても答えには困るが、当たり前なものを当たり前に描き、当たり前の画面を作っていくのも一つの方法であると思うのである。いつも新規さ、独自性ばかりを前面に押し立てていくばかりが能でもないような気がする。

レモンの黄色とリンゴの黄色い色の部分とを同じ色階でとらえていき、赤の強調した色でリンゴの個体感を表す。その間の白いカップで目の休み場を作っていく。背景に弱い黄色を加えて出来るだけレモンとの調和や色の繰り返しによる画面の同一性を図っていく。リンゴの赤に合わせた暖色系をテーブルに組み込んでいって、これも統一感を感じさせる一つの手段である。


サムホールに小さな画面でも結構な制作時間を取るものである。






# by papasanmazan | 2026-03-22 10:55 | 静物画 | Comments(0)

忍野富士


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最新作の忍野富士、P20号である。40年以上前から富士山をあちらこちらから描いているが、その中でもとりわけ忍野から描いた富士の数が多いと思う。静岡県に住みだしてからは宝永山を右側に見た富士の姿も多く描くようになったが、やはり忍野富士が一番の制作量である。もちろん油彩だけではなく水彩、そして若い時にはパステルもかなり描いた記憶がある。その忍野富士の、特に冬の冠雪の形、山全体の柔らかさと優雅さは大変に美しい。


そんな忍野富士を今年も描くことにした。昨年は脳梗梗塞での入院などで山梨側にまで描きに出かけることが出来ず、ようやく今年になって実現できたのである。家内は山梨の鳴沢村にいた時から近くのふじてんリゾートスキー場で冬はスキーを楽しんでいるが、静岡に移ってからもこのスキー場に車で通い続けている。そこでその車に同乗させてもらって忍野まで一人で描きに行こうとの目論見だった.


本当に久しぶりの忍野富士である、身も心も打ち震えるような、それでいてさわやかですがすがしい気分を味わうことが出来た、制作としては特別に新しい構図や色使いではないが、なんとなく描いている自分の存在が以前とは違って感じられるのである。





# by papasanmazan | 2026-02-27 08:51 | 風景画 | Comments(2)