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梨とカップ




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F0号の小さなキャンバスに洋梨二つとカップを組み合わせて描いてみた。意図するのは既に投稿した,F0号の三つのびわやサムホールのピシェとパイプと同じく、表面的な美しさではなく、もっと実在感を透徹させてゆくことである。

期せずして三つの作品ともに小さなキャンバスに試してみているが、実在感という意図から、どうしても緊密な感じがまず頭に浮かんできて、モチーフの物の選択が決まると、それに対してキャンバスの大きさも小さなものになってしまっている。多分集中力の問題なのだと思う。

画面としては二つの梨のうち、上に置かれた梨が浮いて見える危険性は最初から分かっていたが、あえてテーブルの面を押さえつけていきたかったので、この構図にしてみたものである。何度も、何度もこの上の梨とテーブルの面の接線を取り直した。

# by papasanmazan | 2020-07-10 10:55 | 小さな絵 | Comments(0)

ジゴンダスの村




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家からは少し遠くなるが、車で40分位のジゴンダスという村を水彩で描いてみた。ここは隣村のヴァケイラスと並んで良質のワインの産地である。残念ながらプロヴァンスに越してくる前からアルコールは断っているので、ジゴンダスのワインの味も知らずにいるが、聞くところによると、ズシンとくるような重い感じだそうである。

村はこじんまりとまとまって、かつての城あとの建物や、城壁が現在の住居とうまくマッチして趣がある。その背後にはダンテル・ド・モンミライユのごつごつした山が横たわっている。

この村を一望できる場所が一か所あるのだが、あまり人に知られるような所ではなく、描いている間中、誰にも会わなかった。やはり集中しているときに人に見られたり、話しかけられたりするのは嫌である。

# by papasanmazan | 2020-07-06 23:04 | 水彩画 | Comments(0)

ピシェとパイプ





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錫製のピシェ(取っ手の着いた水差し、計量器、pichet)とパイプをテーブルに置いて、二つの小さなリンゴを加えた静物画をサムホールの小さなキャンバスに描いてみた。ピシェもパイプもも最近個人のガレージセールで手に入れたものである。

このピシェのような何の飾りもなく、存在感の強いようなものは以前から欲しかったものだが、町のブローカント(骨董市)ではあまり気に入ったものに出会わなかった。なんだかただ汚くて、古いだけで、しかも値だけが高いものばかりだった。今回良いのが手に入って嬉しかった。

物の表面だけを見るのではなく、もっと存在自体の意味を画面に表したい、そういう気持ちを常に持っているので、美しいという感覚も単に形や色の美しさを透過して、もっと深いものに行きつきたいのである。静物にしろ、風景,人物でも同じ願いである。

# by papasanmazan | 2020-07-04 00:17 | 小さな絵 | Comments(0)

サン・ピエール・ヴァッソルの教会


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コロナウィルスの影響で戸外での制作が少し停滞していた感があるが、あちこちの風景を巡っていくとどこもやはり美しく夏の太陽の中で輝いている。ここ、サン・ピエール・ヴァッソルも村の中心の教会を周りの家々が柔らかく彩どって、こじんまりまとまったハーモニーを見せてくれる。

この村もすでに何度描いただろうか、0号の小さなものから60号変形の大きなものまで、合わせて10点近くは描いているだろう。

いままでは村全体の構図を考えてきたが、今回は手前にあるオリーブの畑の重なりを通して見た教会や家並みをF3号のキャンバスに描いてみた。何度描いてもこの村の全体の柔らかさは格別だと思う。








# by papasanmazan | 2020-06-30 02:44 | 風景画 | Comments(0)

立ち葵


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昨年の日本での個展で立ち葵のパステルを二点出品したが、今年も一点、やはりパステルで描いてみた。昨年は立ち葵の花が道端などになかなか咲いていず、モチーフを探すのに苦労したが、今年は沢山咲いている。花の色もかなり濃い色のが見つかった。


昨年の二点もパステル画としては大きい部類のものだったが、今年はもっと大きく,330×576㎝、と細長いものを縦型に使った。昨年からのねらいで、この次は背の高い、いかにも立っている感じの立ち葵を考えていた。

実際の制作はすべてスケッチをもとにしている。アトリエでの制作で、落ち着いたリズムで描いていけるが、この大きさのパステル画に表現しきるのはかなりの苦労だった。赤、白,濃い赤の花のそれぞれのバランスなどを見るのに何度も遠くから画面を眺めたり、紙の地の色とパステルで彩色した部分との総合など、相当に時間のかかった制作になった。








# by papasanmazan | 2020-06-22 23:22 | パステル | Comments(2)

五つのびわ


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今度は五つのびわである。F3号のキャンバスに描いてみた。これで四枚目のびわの作品になるが,びわの実や葉っぱ自体に慣れてきて、作品としてもこなれてきたように思う。

作品としてはこなれてきたが、一作ごとの制作する新鮮さには変わりはない、どのびわも面白かった。大指揮者のフルトヴェングラーも、同じ交響曲を新しく演奏する時に、全く初めて演奏するような気持ちを持つべきである、その新鮮な気持ちの大切さを強調している。

芸術作品の誕生は恋愛と同じようなものかもしれない、新鮮さやおどろき、ときめきがなければならないはずである、不倫騒動のニュースのようなものではない。






# by papasanmazan | 2020-06-17 10:34 | 静物画 | Comments(0)

びわとカップ


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とにかくびわの実を描くのが面白く、今度は四つもいできて、コーヒーカップの小さなものと組み合わせてみた。キャンバスの大きさはサムホール(22.7×15.8㎝)と小さな画面である。

これらのモチーフを水平を基準にして少しづつ高さの変化をつけながら描いてみた。このような小さな絵はあまり動きの強い構図をとるとただ窮屈になるだけの場合が多く、できるだけ柔らかく表現していく方が出来上がってみても落ち着きがあるようだ。

30号以上の大きなキャンバスではダイナミックな表現も一つの魅力であるが、特に4号以下の小さな画面はそれなりに優しい語りかけのあるものがいいようである。






# by papasanmazan | 2020-06-14 23:25 | 小さな絵 | Comments(2)

百合と金魚草


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今年は咲かないと思っていた黄色の金魚草が遅まきながら顔を出した。それも百合の花が咲いている大きな鉢の中にである。オレンジ色の金魚草もまだその鉢に咲いている。面白い取り合わせだと、これはすぐにパステルを用意する。

グレー地の紙に描き出すが、百合も金魚草も共に難しい形である.しかし色彩のきれいさに癒されて楽しい制作である。花の暖色に対して葉っぱの緑をうまく対比させながら全体の統一を図った

花は絵のモチーフには欠かせないものだが、組み合わせや表現の範囲を考えていかないと陳腐なものになる恐れがある。







# by papasanmazan | 2020-06-13 00:53 | パステル | Comments(0)

びわとサクランボ




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やはり庭に実をつけているびわとサクランボをいくつかもぎ取ってきて、皿や白い布に置いてみたものをF3号のキャンバスに描いてみた静物画である。

偶然見つけた布地見本のはぎれを背景に置いてみているのだが、これも静物画にうまく配置していくと効果があがるようである。

びわの黄色や少しオレンジがかった色とサクランボの赤の対比が単純にきれいだし、びわの葉っぱや背景の布の複雑さで、いわゆる絵のさまになっているようである。

# by papasanmazan | 2020-06-10 15:08 | 静物画 | Comments(0)

プロヴァンスの小さな村




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先日投稿した三つのびわと同じくF0号の小さなキャンバスに、いつも通って描き慣れているモルモワロンの村の、中心から少しはずれた集落を題材にして制作してみた。

同じ場所にイーゼルを立ててこのモルモワロンの教会を正面に据えた構図を何度も絵にしているが、ふとその横の村の少しはずれにあるこの構図が何となく以前から気にいっていた。

教会を描いた絵は垂直と水平のはっきりした構成的な作品になるが、この村はずれの建物群は何か優しく訴えてくるような、優しい感情を覚えるような印象である。教会の絵が小説のようなものならば、村はずれの建物は随筆のような気軽さがある。それに魅力を感じていたのである。

# by papasanmazan | 2020-06-09 06:56 | 小さな絵 | Comments(0)

三つのびわ




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庭に一本のびわの木がある。このマザンの家に越してきた年に植えたものだが、全く実がならずに十年以上が過ぎ、ようやくこの何年か少しずつ実をつけるようになってきた。それが今年はかなりの豊作になった。

この木は以前住んでいたパリ近郊のエポンヌからこのプロヴァンスのマザンに移る時に、息子の友達だった一家から引っ越しの記念にしてくれと贈ってもらったものである。だから大切にしていたのだが、ようやく実がなってきて嬉しく思っていた。


このエポンヌの友達の一家はインテリ家族で、お父さんは国際弁護士、男の子三人ともグランゼコールだった。奥さんも男勝りのようなはっきりした人で、絵も趣味なのだろうが描いていた。それで私の絵も知っていてくれたのか、ある日突然絵を売ってくれと言われてびっくりしたことがある。話をしているとよく私の絵を理解していてくれたのが分かって嬉しかった。エポンヌでは二人だけ理解してくれる人があった。

そんないわくつきのびわの実を描いてみようと思い立った。まずF0号の小さなキャンバスに試してみた.描き始めからこのびわの実は自分の絵のモチーフにピッタリだと感じた。今まで何故気づかなかったのだろうか、これは当分連作になりそうである。


# by papasanmazan | 2020-06-06 01:03 | 小さな絵 | Comments(2)

白い容器(油彩)


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5月19日に投稿した水彩による白い容器と同時に油彩で描いていたF4号の静物が出来上がった。やはり油絵の方は描き込みが長くなって、仕上がった画面も水彩画の感覚とはかなり違ってくる。

フランスでは、たとえばドガなどをとってもオペラの舞台やバレリーナを主題にしたパステル画が油彩以上に人気があるし評価も高い。シャルダンの自画像などのパステルなどもしかりである。しかし日本ではいつも油彩が作品として扱われて、水彩などは習作的に見られがちである。価格でもパステルや水彩は油彩の下である。

しかし作品の価値は作品自体のものであって油彩や水彩といったジャンル別で決めるのは納得できない。特に私自身は水彩の重要さを感じている最近である。

もう一つ言い忘れたがドガは彫刻が一番だと私は思っている。






# by papasanmazan | 2020-06-05 07:33 | 静物画 | Comments(0)

黄色いバラ






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中学生だった頃ウェスタン映画のリヴァイヴァルブームで、その時にジョン・ウェインの黄色いリボンを見て好きになった。もっと後に邦画の、高倉健や倍賞千恵子の幸せの黄色いハンカチも記憶にある。

もちろんゴッホのひまわりや、燃える太陽も黄色の印象が消えない絵画である。ゴーギャンのブルターニュ時代の絵も黄色がうまく使われていると思ったことがある。

しかし黄色は絵を描くのにあたって難しい色だという感じを私は持っている。黄色だけが独立してしまって、他の色との調和をはかりにくいような気がいつもするのである。

それほど黄色に神経質になるわけではないが、庭の黄色いバラをパステルで描いてみたのだが,下地の紙を選ぶのにかなり迷った。こげ茶色の紙である。

# by papasanmazan | 2020-06-03 08:29 | パステル | Comments(0)

ボーセの教会

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マザンから車で10分位のサン・ディディエの村、そこを通ってまだ奥にボーセの村がある。城跡を中心にけずられた岩があちこちに顔をのぞかせている村である。今でも近くに採石場があって、風景画の題材になる。

この村もすでに何度も絵にしてきたが、いつも村から少し距離をおいて、教会を中心にした村全体を遠望する形で描いてきた。今回ははじめて村の入り口から、ぐっと建物を見上げたアングルの位置にイーゼルを据えての制作になる。

F10号のキャンバスに寄せ合ったような建物の重なりを主題に、木々の姿を添え物にしたような構成である。以前ならこの木々の扱いに一苦労したものだが、木々であれ、建物であれ同一の価値を認め出してからは絵にしていくのが随分楽になってきた。

コロナの影響で制作が途中で途切れ、季節がすっかり変わってしまったが,これもその外観の変化には少しもこだわらなくなって、画面という考えが徹底出来てきたように思

# by papasanmazan | 2020-06-01 11:56 | 風景画 | Comments(0)

深紅のバラ





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庭ではバラの花が満開である。赤、ピンク、黄色、そしてつるバラの白など色とりどりである。そこにもう一つ深紅のバラもある。この色のバラは今まで描いたことがなっかった。今年初めて描こうと思うのだが紙の色がなかなか決まらない。

おもいきって深紅の暗い感じを黒地の紙に合わせてみようかと随分考えたのだが、どうしても陰気なものにしか仕上がりそうになく断念した。アイデアとしては捨てがたかったが、ほとんど地の黒に深い赤がのみ込まれそうで危なかった。

他にいつもつかうローズ系統の紙なども考えたが、花が妙に浮き上がりそうで、深紅の花の落ち着きがなくなるのではないかと、これもアウト。

最終的にはいつものごとくグレー地になった。これは無難だし、落ち着きもある。

花は一つにして,葉っぱはできるだけあっさりとさせることにした。ほとんどは花一つだけで見せれるようなものを心がけた。

# by papasanmazan | 2020-05-31 03:09 | パステル | Comments(2)

卓上静物



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静物を描こうとそこいらを見回してもなかなか気に入ったようなものに出会わない。結局はいつものありきたりの物を適当に組み合わせてゆくのだが、それでいいのだと思う。骨董屋が店先に珍しいものを並べて客をひくのとはわけが違う。私の父親は骨董商の集まりの会社で長年勤めていたので、私も小さい時からよくその会社に出入りしていた。だから骨董商の世界も少しは分かっているつもりである。それにつられた美術商のこともほぼ分っている。大きな美術商であれ、日曜日ごとの町の骨董商であれ根本は同じようなものだと思っている。テレビでやっているセリの見本市も小さい時から実物を見慣れているので、全く興味がないのである。

さてごく当たり前の果物や湯飲み、水指などを二つの布と組み合わせて卓上静物を描いてみた。P12号である。仕上がったものを見ていても、また途中の段階で考え込んでいてもずっと絵の表面は粗いままである。細かく描き込もうとしても粗いままである。

しかしこれでいいと気付いた、自分のマチエールなのだと。どう見ても粗いのだが、そこに描かれている実感がある。物の実感ではなく、描かれた画面が存在するという実感である。



# by papasanmazan | 2020-05-26 07:41 | 静物画 | Comments(2)

シャクヤク






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毎年、我が家の庭に大きな花をたくさん咲かせるシャクヤクが、どうしたことか今年は蕾が一つだけしか出てこない。ズーッと待っていたのだが、その一つだけの花がようやく開いた。

この二、三年シャクヤクは描いていなかったので、今年は必ずパステルにしようと紙まで用意していたのだが、花が一つだけではどうしようもない。しかたなく近くの花の直売をしているところに行ってシャクヤクをわけてもらってきた。

いつもは沢山の種類の花を置いているこの直売所もコロナの影響でようやくシャクヤクだけが置いてあった。

家に持って帰って、さっそく大きな花瓶に挿してパステルにしてみた。描いてみて、庭で生の花に直面して描くのと、アトリエで切り花を描くのとでは表現にそれ程変わりはないとは思うものの、私は庭で描く方が好きである。

# by papasanmazan | 2020-05-24 15:07 | パステル | Comments(2)

バルーの大きな松、再加筆



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ズーッと気になっていたF15号の、バルーの大きな松の絵を現場でもう一度加筆した。この作品は2017年7月に完成したもので、出来上がった時にはかなり満足のいくものだった。そのままアトリエに飾っている内に何か足らない物を感じ出した。

個展にも出品せずに18年3月に思いついたように現場にイーゼルを立てて加筆した。かなり良くなったとその時も感じたのである。それでそのまま飾っていたのだが、再度不足を感じ出した。コロナの時期が過ぎれば真っ先にこの絵を描き込もうと決めていた。

今回はもう決定した、この絵はこれでいいと思う。もしもっと描き続けようとするなら新しくキャンバスを変えて、違った画面にした方がいいと判断できた。

描き続けた割には絵肌(マチエール)は吸い付いたような感じで、これが一番の決め手である。絵画を判断するのはマチエールをよく理解しておくことが大切である。

# by papasanmazan | 2020-05-21 11:11 | 風景画 | Comments(0)

白い容器





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以前からの課題でもあるし、好きな画材でもある水彩を試してみる機会がこの頃は増えてきた。コロナウィルスであまり外で自由に描いたり出来なかったので、室内での水彩による静物画や、自宅近くで手軽に持ち運べる道具での風景画などを集中して制作してみた。

白いホーローの容器と梨やオレンジを組み合わせて一枚描いてみた水彩の静物画である。風景画ほど淡彩的な扱いではどうも静物画が成り立たないので、以前からこの表現の方法が定まらなかった。

今回のこの水彩でようやく色彩を使いながら形を決めていく方法が定まってきた。この経験は本当にうれしかった。一つ何かが開けたような感じがする。

# by papasanmazan | 2020-05-19 18:26 | 水彩画 | Comments(2)

ラディッシュと玉ねぎ





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ラディッシュ(仏、ラディ)と玉ねぎを選んでP10号の静物画を描いてみた。フランスではラディは葉っぱのついたまま売られていることが多く、赤と緑の対比がきれいで、かわいいモチーフになる。玉ねぎの色と合わせるとなかなかカラフルになっていい。

P10号のキャンバスはさほど複雑な構成にはむかないほどの大きさだが、今回の静物では二つの布をからませながら野菜や、青いビン、茶色のホーローの容器などでかなりの重さのある画面になったと思う。

この構成が最初からの意図で、白い布の角度とか、赤い線とラディの響き、その他全般に視線の配りに気をつけながらの制作になった。以前ならP10号位のキャンバスだと気楽に描き始めていたものだが、年齢とともに一枚、一枚の制作を大切にするようになってきた。

# by papasanmazan | 2020-05-16 23:23 | 静物画 | Comments(2)

小さな壺と野菜




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最近、錫製の小さな壺を手に入れた。何に使うのかよく分からないが、小さな姿のわりにドッシリしていて、静物画のモチーフにピッタリである。特に4号以下のような小さな画面を占めるモチーフを選ぶのはなかなか難しい。いいものが手に入った。

さてこの壺に何を組み合わせるか、これも一苦労である。果物や布などいろいろ持ちだしてみたが、どれももうひとつうまくいかない。何気なく台所を見ていて、今まであまり気にもかけなかった野菜に目を止めた。玉ねぎとニンニク1個、これをF0号の小さなキャンバスにおさめる。

少しきついめの納め方だが面白い制作になった。この一枚の制作で次から次にモチーフがうかんできそうである。

# by papasanmazan | 2020-05-13 14:48 | 小さな絵 | Comments(2)

緑の中のヴァントゥー山



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もうすぐコロナウイルスによる外出制限令が解かれることになっている。ほぼ二か月近くになる自宅にできるだけいるようにという政府の発令だったが、これが徐々に状況を見ながら解除され始めるようだ。人出も少しづつ多くなってきて、なんとなくざわついてきた。

人々が自宅に閉じこもっている期間は外では鳥の声もよく聞こえるし空気も澄んでいた。家内と二人で毎日、早朝に散歩することにしているが、その静かで風景の美しいことは際立っていた。緑の色の美しいこと、可能ならこのままの状況を保っておけないものだろうかとも思う。

そんな緑に大いに取り巻かれたヴァントゥー山を水彩で描いてみた。

# by papasanmazan | 2020-05-10 02:51 | 水彩画 | Comments(2)

カードのある静物





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手持ちのトランプから適当に何枚かを選び出して、パイプやソース差し、新しく手に入った錫の小さな壺などと組み合わせてF4号の油彩を描いてみた。

選んだモチーフからいって趣味性の強い物に陥る危険性がある。下手をすると大正末期、昭和初期のエロ、グロ、ナンセンスにさかのぼりしそうな気もする。小出楢重の世界にもちょっと同じような趣味がある。

しかし画面として立派に成立していけばモチーフ云々という事は問題にならないはずである。谷崎潤一郎の初期の耽美主義的作品と中期以降の古典的作品とは同じ作家の文学履歴であって、決してモチーフ選びの問題ではないと思う。

# by papasanmazan | 2020-05-07 16:15 | 静物画 | Comments(0)

ポインセチア





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二階が生活の場になっている我が家の玄関口に重い石造りの植木鉢が置いてあって、そこに一本だけなのだが大きな花のポインセチアが植えてある。これも毎年真っ赤な花を咲かせて楽しませてくれる。

この重い鉢をなんとかアトリエまで引きずり込んできて、一息ついてからパステルで描いたのがこの作品である。花を主体にして葉っぱは従である。そうしないと赤と緑の色彩も半々、花と葉っぱの面積も半々になって、まるで真二つに分かれた画面になってしまう。

そういいながらも描いている途中では葉の複雑さも面白いなと、色気が出てきたりする。ここはコロナウィルスと同じで自粛しておくのが賢明である。

# by papasanmazan | 2020-05-06 02:42 | パステル | Comments(2)

少女像と果物籠(油彩)




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4月10日に投稿したパステルによる少女像と果物籠を描き終わって、組んだモチーフはそのままにして、そのまま後ろに下がって、もう少し低い位置から見上げてみた。これはもう一枚描こうとすぐに思った、しかも今度は油彩に、である。

F10号の大きさに決める。低い位置に座り込んで描き続けるのは少し疲れる。10号を何とか仕上げてみようと意志してかかった。

この像は低い位置から見ているのが美しいのは普段から気づいていたのだが描いてみて増々そう思う。背景に掛けた布とミルク差しとの溶け込みをうまく扱いながら少女の像を摑みこんでいくのが一つの狙い、そして果物籠との対比、果物はほとんど色彩の意味合いだけである。

久しぶりの長くかかった制作になった。

# by papasanmazan | 2020-05-03 15:59 | 静物画 | Comments(2)

バラの花






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庭のバラの花も満開である。花の絵を描くといえばバラが一般的で、油彩や水彩などのモチーフによく使われている。色もとりどりで、豪華な感じや清楚なもの、かわいいもの、等々目を楽しませてくれる。


その中のピンクの花とつぼみとを小さな細い花瓶に挿して食卓に飾ってみた。これもパステルだなと思って茶色の地の紙を用意した。この紙には以前にも赤いバラを描いたことがある。。あの時はオイルパステルだった。

今回は普通のソフトパステルで、持ち味の柔らかい感じを出そうというねらいである。

# by papasanmazan | 2020-05-02 16:50 | パステル | Comments(0)

オリーブと白い道




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昨年も油彩や水彩で描いた場所、ヴァントゥー山を奥にしてオリーブの林の中に白い曲がった道の見えるところでもう一度水彩を描いてみた。

少し視点を変えて横長の構図をとれるようにしてみた。この場所は家から近いし、人がほとんど来ない、それで外出制限があっても気が楽に制作できていい。特に水彩を描いていきたいと思う場所でもある。

初めに鉛筆で軽く全体をあたってから色をほりこんでいく。色を塗るというよりも色でかたどっていく、といった感じの仕事の進め方である。

# by papasanmazan | 2020-05-01 00:48 | 水彩画 | Comments(0)

金魚草





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どこからやってきたのか庭に金魚草が咲いている。以前はもっと黄色い花も咲いていたのだが、この数年はオレンジ色系統のものだけになってしまっている。でも毎年咲いてくれて目を楽しませてくれるので有り難い。

このごろこの花をパステルで描かなくなっていたが、久しぶりで今年は小さな紙に描いてみた。実は何年か前にこの花をたくさん描きすぎて少々食傷気味だった。しかしこの花の形は大好きである。

複雑な形ではあるが,描き込んでいくにしたがって目の前に泳いでいる金魚が浮かんでくるようで、小さな実現の第一歩を味わえるから楽しいのである。

# by papasanmazan | 2020-04-30 03:25 | パステル | Comments(0)

アイリスとリラ




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毎回の書くことがコロナウイルスになってしまうこの頃だが、外出制限令がでているフランスではなかなか落ち着いて戸外に飛び出し絵を描くことが出来ず、どうしても小さなパステルやアトリエでの静物画の制作にかたよってしまう。

日本の動向をニュースで見ていると人と出が観光地で多かったり、買い物客でにぎわっている場所があったりして、いったいこれでこれから大丈夫なのだろうかと,遠く離れたフランスから危惧した目で眺めている。

先日タイムの花を描いたパステルについて投稿したばかりだが、その小さな粒つぶの様な花が面白かったので、これも庭に咲いているリラ(ライラック)の花を切って花瓶に挿してみた。そしてもっと中心の軸になるように家の門に咲いているアイリスも添えてみた。

いまどこの家にもアイリス、そしてピンクや白のリラが花盛りである。どこにコロナがあるのだろうかと一瞬不思議な気がする。

# by papasanmazan | 2020-04-25 21:02 | パステル | Comments(0)

チューリップとタイムの花




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これも庭に咲いているチューリップとタイムの花をパステル画にしたものである。タイムの花を描くのは初めてである。庭のあちこちにタイムがはえていて、この時期には小さな薄い紫の花が咲いているが、今まで描こうとは思っていなかった。

黄色のチューリップも初めてパステルにしたものだが、この二つの取り合わせをコロナウイルスのおかげでゆっくり観察した結果、作品にできた次第である。

タイムのような粒のように見える花の効果はこれで良く分かってきたので、もっと他のモチーフも広がっていくのではないかと思う。


# by papasanmazan | 2020-04-22 17:55 | パステル | Comments(2)