★☆★オープニングパーティー★☆★

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11月2日~7日開催中、在仏30年の個展のオープニングパーティーが初日2日にありました。
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南フランスから持ってきたワインやチーズ、オリーブなどを囲みながら
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賑やかなオープニングとなりました。
神奈川、埼玉からも駆けつけて下さった方もありました。
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見しらぬ人も絵を介して自然に話がはずみます。
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沢山お越しいただきありがとうございました。
お陰さまで30年もフランスで滞在することができました。

展覧会は11月7日(水)まで開催しております。


ぎゃらりー藤

A.M.11:00~P.M.7:00 最終日はP.M.5:00まで
〒659-0085 兵庫県芦屋市月若町8-6
TEL:0797-22-3826 
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# by papasanmazan | 2018-11-06 03:50 | 展覧会 | Comments(3)

赤い岩

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好きな色は何ですか、と問われたらなかなかすぐには答えられないと思う。どうしてかというと絵画の制作をしていると画面全体を出来るだけ同時に、また部分、部分を同じ価値と考えながら進めていくので、どの色が大切、どの色が不必要などとすぐには判断出来なくなってくるからである。つまり色と色との関係が大切なのであって、一つの色だけを取り出すわけにはいかないのである。


しかしそういっても魅かれる色がある、私は特に赤に目がひきつけられることが多い。一面に咲き渡ったコクリコの畑を見たり、ザクロの実が緑の葉っぱの間からあちこちにぶら下がっていたりしているのを見ると我を忘れて声を出したりして、家内によく笑われたりする。やはり好きな色はと問われたら、赤、と答えるだろう。


赤い岩や赤い森、赤い道もよく絵にしてみたいと思う題材である。南仏に越してきて初めてルシオンの赤い風景を見たときは衝撃的だったが、現在はもっと近くのオーゾンの辺りに散在している赤い森で満足ている。今回はその赤い森と細い道をM10号の細長いキャンバスを縦型に使って描いてみた。岩の組み合わせが面白いと思う。


秋の個展のご案内☞ https://artakaya.exblog.jp/29771643/ 









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# by papasanmazan | 2018-10-16 21:51 | 風景画 | Comments(1)

ゴルビオの村


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骨休めのために家内と二人でコート・ダジュールの海岸方面へ出かけてきた。エズやニース、モナコどこに行っても思っていたとうりのスノブの典型の観光地である。人ごみや雑踏の苦手な者にとっては何がこれほど人をひきつけるのか理解できない現象である。エズと江ノ島には大差はないといっていい。


そのような思いの中でモナコからマントン寄りの少し奥地に入った所、リヴィエラの町を見下ろすゴルビオの村の景色にめぐり合った。かなりくねくねと山のほうへ車で登っていくのだが、その村も、そこから見下ろす景色も美しかった。なんだかどこかで見たような場所だなと思いながら村の中を散策していると、古い映画のスチールやポスターなどが貼ってある。よく見てみるとヒッチコックが監督で主演がケーリー・グラントとグレース・ケリーの〔泥棒成金〕である。一度見たことのある映画で、そういえばケーリー・グラント扮する宝石泥棒の家のベランダから見える風景がゴルビオの村の全景なのである。その映画を見た時に、これは南仏のどのあたりなんだろうと興味がわいたものだったが、その実景にでくわしたのである。


村を巡りながら絵の描けそうな場所を探す、やはりそのポイントは墓場にあった。いつも言うことだが、大体どの村に行ってもまず墓場の位置を確かめると良い。そこからの風景はその村全体を見渡せることが多いからである。ゴルビオもそうだった、水彩一枚を描き上げて、スノブにあてられた気分もようやく解消した次第である。


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# by papasanmazan | 2018-10-15 09:42 | 風景画 | Comments(0)

ベル・ヴューからのヴァントゥー山



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今年の八月末に新しい制作の場所を見つけた。といっても以前に何度か探しに来ていた所なのだが、そのたびに余りに雄大すぎて,とても絵にまとめ上げることが難しいと思っていた。眺望はすばらしく申し分ないのだが、こちらの腕が足りなかったのだろう、今年もう一度見なおしてみて、非常に制作欲に駆られてきたのである。


ベル・ヴューという地名や名前は美しい眺め、といった意味で、どこにでもお目にかかるが、ここはベル・ヴューというキャンピング場で、高台の一番上のところにある、したがって眺めはヴァントゥー山を真正面にすえて四方、八方、真に素晴らしい。特に山裾の傾斜が畑につらなってくる流れが魅力的なのである。以前はその当たりが良く理解できていなかった。


午前にF20号、午後少し位置を変えてM15号を制作していたのだが、他の作品との関係もあって今年は午後の分だけが完成した。横に細長いキャンバスで、全体のパノラミックな感じを出してみたかった。



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# by papasanmazan | 2018-10-14 16:10 | 風景画 | Comments(1)

サン・ピエール・ヴァッソルの村


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モデーヌの村に隣接したところにサン・ピエール・ヴァッソルという、これも小さな村がある。どちらも素朴で南仏らしいたたずまいの美しい風景を見せてくれる。先日投稿したモデーヌの村というサム・ホールの絵とともにこれも小さなF0号のキャンバスに、手前に大きな農家を取り入れて、村を遠望したところを描いてみた。

この構図は以前にも描いたことがあるし、もっと上から60号大のサイズで制作したこともある。その頃は手前の農家が改築される前で、もっと風情があったように思う。今は屋根や壁が新しくきれいになって、住むのには改善されていいのだろうが、絵の題材としては前のほうが趣があった。

しかし奥に見える村はいつもどうりの優しい姿を保ってくれているのがうれしい。


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# by papasanmazan | 2018-10-10 18:43 | 小さな絵 | Comments(1)

バルーの松林


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F8号のキャンバスにバルーの松林の中に姿を見せている南仏風の家々を描いてみた。松林の緑と建物のオレンジがかった色彩の対比が美しく、それにあわせて松の木々の幹やその間の複雑な色の組み合わせに惹かれたものである。


それほど主題の中心になるようなものがあるわけではなく、全体の響きだけを頼りに制作を重ねなければならない。どのような制作にも忍耐は必要だとは思うが,この絵のようにこれといった手がかりのないようなものは特に自分の制作の過程をよく見張っていかなければならない。

ここでもヴァルールという言葉を使っていいわけである。たえずヴァルールに気を配りながら、と言うよりほとんどヴァルールだけを頼りに仕事を進めていく、割合に根気の必要な制作である。


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# by papasanmazan | 2018-10-07 18:20 | 風景画 | Comments(2)

モデーヌの村


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サムホールのキャンバス、0号に続いて小さなサイズだが、それにモデーヌという、これも小さな村の風景を描いてみた.南仏特有の鐘楼が魅力的な村で、いつもはこの鐘楼や平べったい教会の姿を構図に入れながら描くのだが、今回はもっと北のほうへ離れた遠いところから農家の存在を引き立たせながら制作してみた。

農家を通してあざやかな緑の畑が縦横に視線をひっぱっていってくれる。こういう風景はもちろんどこにでも見られるものだろうが、なんだか懐かしく,悠久なものを思い出させてくれるようで、以前からあこがれていた構図である。なんでもない内容だが,割合に描いてみて難しいものである。

余りしつこく描くのではなく、できるだけアッサリと見せる、それでいて構成の中で重要な部分を占める、これはやはり難しいコツだと思う、また難しいと分かっていたので少し躊躇していたものである。今後ももっと大きな画面にまで発展させていきたい風景画である。


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# by papasanmazan | 2018-10-02 18:36 | 小さな絵 | Comments(2)

=個展のご案内=

秋の個展の案内状が出来上がりました。

兵庫県芦屋市にある ぎゃらりー藤
11月2日(金)~7日(水)

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# by papasanmazan | 2018-10-01 05:32 | 展覧会 | Comments(0)

梨とワイン杯


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幸田露伴の小説〔望樹記〕の書き出しは、年をとるとケチになる、である。同じように絵を描いていて、年をとるとヘンクツになる、というわけでもないのだが、最近かなり小さなキャンバスに普通で言えば大きすぎたり、個数が多すぎたりするようなモチーフを組み合わせたような静物画や、見晴らしの利く広大な眺望をおさめたような風景画を描いてみようと思うことが多くなった。


体力的に大きな画面が無理になったということはまだ感じないし、どちらかというと小さなキャンバスのほうが難しいと思うので、どうして小さな画面を試してみようとするのか分からないのだが、それほどヘンクツな考えはしていないつもりである。


そういったところでF0号のキャンバスに梨を二つとワインの杯、これは陶製のものだが、これを組み合わせて、それぞれの動きを強調してみたくて描いた静物画である.背景は小さな画面があまりうるさくなるのをひかえるために黒とグレーの縞模様の布を置いている。この布も気に入ったものである。





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# by papasanmazan | 2018-09-28 18:56 | 小さな絵 | Comments(2)

バルーの城遠望


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以前からバルーの城を遠望して、前景の丘や畑などと組み合わせたものを描いてみたいと思っていたのだが、ようやく今年の夏になってその場所が見つかった。いつも通っている道から少しそれたところで、その場所が見つかるとまた描いてみたいようなモチーフがいくつか増えてくる。

緑が多く、自然が沢山残っているフランスは私にとって大変に有難い制作の場である。まだまだ恵まれた自然の中でイーゼルを立てながら、生きた美しい風景画を描いていきたい、そのためにも日常の生活をしっつかりしなければと思っている。


12号のキャンバスで長辺と短辺が2対1の、細長い特寸のものを使って描いてみた。バルーの城自体は今までに何度も手がけているのでその構造は良く分かっている、それを遠望するのでどのくらいの描写度が必要なのか、それが全体の風景として成り立っていく上で判断しながら制作を進めていった。ある時は少し城の細部を描き込みすぎたり、説明過多になったりしたが、そのつど元に戻していくような、そういった繰り返しで仕上がっていった。手前の畑などもやはり細かすぎる描写を最後には大きく、一面の抜いたような色彩にとらえ直して完成したものである。




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# by papasanmazan | 2018-09-25 20:15 | 風景画 | Comments(2)

マザンの教会


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F3号の、比較的小さなキャンバスに、自宅からすぐ近くの場所のワイナリーあたりから見たマザンの教会を描いてみた。この場所ではよく制作しているのだが、教会を手前に大きく扱った構図は初めてである。この場所はマザンの村を紹介するのによく写真などで使われているところで、眺めは非常にいい。全体に俯瞰するような眺望がお勧めなのかもしれないが、教会をアップするのは今まで気がつかなかった。


なるほどこういうふうに教会の建物を前面にもってくると、写真だとかなり窮屈な構図になるのに違いない、そういう点、絵画は自分の目と腕を使って画面を組み上げていくことが出来る。名実ともに構成する、という言葉があてはまるわけである。


少し私道に入れてもらって、距離をとりながら描いた作品である。もちろん持ち主の人に会ったら許可を得るようにしている、今までいやな顔をされたことはないし、どうぞ、どうぞといってくれるのが一般である。




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# by papasanmazan | 2018-09-23 17:41 | 風景画 | Comments(2)

二本の松とバルーの城遠望


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八月の八日頃からプロヴァイダーのせいでインターネットがつながらなくなり、ブログの更新も出来ず、また固定電話も同じ回線なので使えない状態が一ヶ月以上続いていた。八月という月はフランスはヴァカンスの時期で,こういう時に機械が故障したりしても誰も働こうとせず、また病気になってもかかりつけのお医者さんもいったん休みをとったらどうにも診察もしてもらえない状態になる。

何年か前にも同じようなことがあり。その時にはほとんど二ヶ月待たされた経験がある。今回は一ヶ月と二週間ほどであるが、その間に日本では大阪に台風が被害をもたらし、フランスのテレビでも関西空港の様子をすぐに報道していたが、大阪の息子や知人に電話しようにも、またメールで問い合わせようにも共に使えない、ようやく何とか息子からのメールを見ることが出来る状態になって、額縁を置いてある古い家の屋根が飛んでしまって、とてもそのままの状態にしておけず、息子や家内の甥などが協力してくれて安全なところに運んでくれたとのことなどを知ることが出来た。少し額縁などの被害がありそうで、11月の個展に向けて心配しているところである。

その間にも作品は沢山出来上がってきた、遅ればせながら少しずつブログに投稿していくつもりである。P20号の風景画で、先日紹介したF20号の松の木の間から見えるバルーの城とおなじ場所、ほぼ同じ構図のものである。少し視点を変えただけでもう一枚描いてみたくなる、そういうことが制作の実際にはよくあることである。




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# by papasanmazan | 2018-09-15 23:27 | 風景画 | Comments(4)

地元での個展

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8月2日~8月31日までモルモワロン(Mormoiron)のワイナリーCave Terraventouxで個展をしています。

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昨年の戸外での制作はマルモールで描くことが多かった。ひとつ新しく見つけた場所がヴァントゥー山を背景にしてマルモールの教会を中心に大きく広がった、スケールの大きい眺望の場所で、大変に気に入った制作地になったのである。そのマルモールの村の入り口のロータリーになっている所に大きなワイナリーがあって、その壁面に絵を飾れるようになっている。

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とても広いワイナリーで、その駐車場もいつも車が沢山止まっている。昨年の暮れに展覧会の申し込みをして、この八月の一ヶ月の間、作品を並べさせてもらっている。


日本での個展はデパートであれ、町のギャラリーであれ、回数も重ねているので慣れてはいるが、フランスのワイナリー(仏語、キャヴォー)では初めてなので少し戸惑った。しかし広いのは広く、大きな絵を含めて30点以上飾ざることが出来た。飾っている間じゅうでもワインを買いに来るお客さんが多い場所である。かかりつけの歯医者さんのキャビネに続いての地元での個展である。
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# by papasanmazan | 2018-08-08 01:48 | 展覧会 | Comments(2)

油差しとコンポチエ





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今年の春さきにノミの市で買った油差しが静物画のモチーフにピッタリと来て大変に気に入っている。今までに二枚のフランスの古い額にあわせた静物画に続いてもう一枚、今度はF8号に描いてみた。前作二点はなんとなく古い額にあわせたようになって、少し情感に流れた感じがあったので、このF8号はもっと構成的にしてみようと思った。


油差しと果物鉢(コンポチエ)の組み合わせを工夫しながら、それに果物と湯のみを配したものである。こういうふうにそれぞれのモチーフをテーブルに置きながら何を見ているのかというと、とにかく画面の流れであり,この絵の場合は特に白の面積の配分である。数学的な数で割り切れるような面積ではなく、もっと目を使った直感的な白の美しさを目指した計算である。


自分自身こういった静物画を考えていくのが好きであるし、単に制作するよりも何か小さくても目標がはっきりしていくのが励みになっていいと思う。

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# by papasanmazan | 2018-08-05 21:36 | 静物画 | Comments(2)

ヒマワリの花


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先日のひまわりに続いてもう一枚パステルでひまわりの花を描いてみた。今度のは紙の地の色がピンク系で縦型に使っている、前作はグレー地の横型だった。今年は2003年の猛暑に匹敵する暑さに見舞われているフランス全土、テレビのニュースでも連日注意をよびかけている。そんななかでヒマワリ畑だけは元気な姿で目を楽しませてくれるプロヴァンスである。


ピンク地の紙を使い始めたのはプロヴァンスの風景になじみ出してからである。とくにヒマワリと強烈な光を感じていると何か青い空の向こうに明るいオレンジ色やピンクがかった色を思わず思い浮かべてしまった、その時以来この紙を使っている。ただ注意しなければいけないのは、この色の上にパステルを重ねていくと花の黄色とピンク地の色とがハレーションをおこしてただしいヴァルールがつかみにくいのである。制作している途中でも何度でも画面からはなれて、遠くから色の明度、彩度を確かめながらヴァルールを整えていく必要がある。







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# by papasanmazan | 2018-08-02 16:30 | パステル | Comments(0)

小さな果物


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先のF0号の油彩、野の実と同じ趣向で今度は小さな水彩画の静物を描いてみた。182×146mmとごく小さな画面だが、こういったものを沢山描いていくのは大切なことだと思う。とにかく描いて、描いて自然に手に何かを覚えさせることである。何か制作欲がでて、さてどういう風に描いていこうかと考えているようでは、これはもう遅すぎる。真剣の勝負なら即死するのと同じようなものである。


水彩は水彩の手順があってあまり重い感じになってはダメだと思う、その軽やかさと透明感が魅力であり油彩とはまた違った感覚になる。どちらかというと仕事のスピード感を生かしていきたいと思うのである。そういった制作するという仕事そのものを良くわきまえておきたいと思う。







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# by papasanmazan | 2018-07-28 16:19 | 水彩画 | Comments(2)

野の実



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風景画の場所選びもなかなか大変である。有名な観光地や、人から聞いたいい場所というのをいざ自分の目で確かめてみても必ずしも気に入るとは限らないし、いつも制作している場所を他の人にすすめても、それがその人にとって制作に適しているかどうか分からない場合が多い。場所を選ぶというのも微妙なものである。


先日も車で制作に向かう途中、ああこのあたりから描いたらいいだろうな、というところを見つけた。帰りに車を止めて、その場所を色々検討してみるのだがどうしても気に入ったアングルが見つからない。車を走らせているところと、その脇に寄ったちょっとした違いで、絵にしようとする気持ちが違ってくるのである。何度も左右に視点を変えて探してみたがダメだった。


仕方なく停車したところに戻ってひょっと見ると、崩れた石造りの小屋の横に赤や黄色の小さな野の実がたくさんなっている。大変色がきれいで、まったく野生化した実である。風景は見つからなかったが静物画のいいモチーフが見つかった。


これも小さな砂糖つぼとグラス、置いてあったクルミなどを野の実を取り合わせてF0号の小さなキャンバスに描いてみた。





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# by papasanmazan | 2018-07-26 19:33 | 小さな絵 | Comments(0)

ひまわり



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夏が来た、プロヴァンスのあちこちに紫のじゅうたん、黄色のじゅうたんが敷き詰められれている。ラヴェンダーとヒマワリの畑、そしてセミの声。気温も上がって日中の戸外での制作も汗だくである。


毎年この時期にひまわりをパステルで描いている。もうかなりの数の作品になっているはずである。以前の描いたものから比べると説明的なところがかなり少なくなってきたようで。客観的な表現を求めている人たちから見れば実感のなさを指摘されるかもしれない。しかし自分としてはその変化は大いに目指しているところである。


ひまわりといえばエネルギーの象徴、元気印の明るさなどを思い浮かべるのだろうが、現在のパステルの制作に当たってはそういった表現はまったく考えていない。もっと全体としての存在感だけを目指してパステルを重ねているだけである。





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# by papasanmazan | 2018-07-19 03:31 | パステル | Comments(0)

プロヴァンスの風雪


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私たちが住んでいるマザンから近いところで、いかにもプロヴァンスの感じがする場所といえばバルーの城のある辺りの開けた眺望と、モルモワロンの緑に覆われた平野からみるヴァントゥー山の姿、これらが代表しているような気がする。大きく広がったこれらの風景はいかにも豊かで、地のぬくもりを私たちに伝えてくれる。


これもバルーの建物を描いていた時に経験した話である。オリーブに囲まれた、もう人は住んでいないが、かつてはなかなかしっかりした家だっただろうと想像できるような、一部崩れたような建物が残っていた。壁のぶぶんは石造りそのままの色なのだが、ところどころに名残のオレンジ色が見えている。


建物の構成もしっかりしているし、周りの丘やオリーブとの組み合わせも制作欲を駆り立てるものだった。先日のプロヴァンスの農家と同様にマザンに引っ越してきてすぐにこの建物の絵も描き始めていたのである。そんなある日、一人の男性が、かなりの老齢だったが、制作している私に近寄ってきて話をしはじめた。


この建物はかつては自分の住んでいた家で、随分古いもので、修復するお金がなくってそのままにしている内にとうとう住めなくなってしまった。今は違うところに子供と暮らしているが、建物はますます崩れていく。それが悲しくて役所にその話をしたら、寄贈してくれるのなら役所がそのまま保存してくれる、ということだったそうである。


その老人は喜んで寄贈し、役所のほうでも少しずつ保存状態を改良して、今でも何か古いよき時代を思い出させるような光景を残していてくれる、そんな美しい話である。その人の話も年齢のためか、大分たどたどしかったが表情は非常に輝いていた。今はどうされているのだろうか、この建物を見るといつもそのその風雪を感じるのである。F10号の油彩にしてみた。





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# by papasanmazan | 2018-07-11 15:51 | 風景画 | Comments(2)

地球儀のある静物




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先日出来上がったオイル差しのある静物を入れた同じ大きさ、同じ額がもう一つあって、これも対になるような感じで、今度はオイル差しと地球儀、白い砂糖いれ、リンゴ二つの静物画をもう一枚描いてみた。背景の布はうっつすらとした金、銀模様のものを使った。


構成としては曲線的なものが多いので、布を少し直線的にあつかうようにしてみた。描いてみてやはりオイル差しが一番面白い。こういった気に入ったモチーフに出会うと制作するのが本当に楽しくなる。


よく静物画を描く時にモチーフの選び方が難しい、また描いてみたいモチーフが見つかってもそれらのそれぞれのおき方をどういう風にすればいいのか分からない、というような質問を受けることがある。たしかに物の構成は難しいとは思うが、一つの簡単なヒントは、自分が描きやすいように置く、ということである。何もこう置かなければならない。ということはない、自分の気持ちを最期まで引っぱっていけるように、楽しく描けるように心がけていけばよいと思う。

風景画にしてもそうで、この場所で描こうと決めても、すぐに描き始めるのではなく、二、三歩でも右に寄ったり、左から確かめたり、前後にも動いて試したり、とにかく描く前によく相手を観察することである。ほんの少し違った視点でも結果は大きく違ってきたりするものである。




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# by papasanmazan | 2018-07-05 23:05 | 静物画 | Comments(2)

プロヴァンスの農家



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プロヴァンスに住んでからすぐに目をひいたのがこのバルー辺りの風景で、なるほどこれがプロヴァンスの景色なんだと納得して、さっそく制作に掛かったのである。もちろん予想もしていなかった立派なお城もあるし緑が豊富で、所々に見えるオレンジ色の農家が色彩感を強めてくれる。


そんななかでも特に魅力的だったのがこの農家である。15年ほど前は無人の家で、荒れ果てていて、自由に中に入って絵を描いたりも出来たものである。この建物自体も特徴的だし、そこからの眺望もまったくプロヴァンスの風景という感じがして毎日出かけていた。


そんなある日、近くの畑でトラックターにのって農作業をしている人が絵を描いているところまでやってきた。そしてじっと私の絵を見ながら色々とお互いに話をしだしたのである。その頃私は戸外で制作するときでもいつもCD持参で、クラシッツク音楽を聴いていたのだが、その人もじつはクラシックファンだったのである。モーツァルトやその他、とくにピアノのリパッティが好きだと興奮気味に話していた。このあたりでそのようなクラシック音楽が話せるなんてめずらしいと喜んでいた。


その他にも、その息子さんが今医者のインターンの時期で、そのために百姓の仕事がやめられないとか言っていた。その人の畑はこの横のところなのだが、住んでいる家はかなり離れたところにある、だからこの空き家を買って住み変えたいのだ、ただこの家を買うのは安価なのだが改築するのに大変な費用が掛かる、と悩み顔だった。


その後しばらくして、誰が買ったのか知らないが、随分改修されて、今ではきれいで立派な農家になっている、頑丈な門が立てられ、常に鍵が閉まっていて、とても中に入って制作することは出来なさそうである。





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# by papasanmazan | 2018-07-03 00:39 | 風景画 | Comments(2)

オリーブの林



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いよいよ暑さが到来で、オリーブの林の中で制作していてもセミの鳴き声が日に日に多くなってくる。昨年の夏の連日五日間、40℃以上の記憶がまだ抜けきれず、今年はどうなるかと少し気になるところである。ただイーゼルを立てるのに適当な木陰さえみつかれば戸外での制作も大丈夫である。オリーブの林は有難い場所である。


F12 号にオリーブの木々と、何に使っていたのか今では分からない古い小さな塔のような建物が残されているのをあわせて描いてみた。近くに小さな川が、ほとんど水も流れていないようなものだが、その川に関係した建物かも知れないのだがポツンと無表情なのがオリーブの緑と意外とよく映え合って、静かな落ち着いた感じの画面になったように思う。


オリーブを描くのににようやくなれてきた。そして林の中にいると気持ちが随分落ち着いて、快いのである。





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# by papasanmazan | 2018-06-29 14:58 | 風景画 | Comments(0)

樹間の城


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南フランスに越して来る前にパリの郊外、エポンヌという村に家族で十五年間ほど住んでいたが、そこの城跡の自然公園で、特に冬の期間、木々の幹とその間から見える遠景を組み合わせた構図の作品を沢山描いていた。題して樹間、思いで深いテーマである。これらの作品でかなり絵画上の進歩もしたように思う。


そしてこの樹間シリーズの終わり頃に自分の人生にも大きな転機になった出来事が起きたのである。若い頃から、酒をあおり、タバコを大量にに吸ってまったく手のつけられないような不健康な生活を長年に渡っておくっていたのである。ほとんど家族からも見放されるくらいの状態であった。いくら禁酒を試みてもダメ、続かない、タバコをやめようとしても続かない。そんな毎日であった。


そんなある年の私の誕生日に、娘が、お父さん、はいプレゼント、とくれたのが禁煙用のニコパッチだった。これはどうしてもやめないわけにはいかない、と決心してようやくタバコはおさまった。それからしばらくして、酒に酔った状態で階段から落ちて手首を骨折した、その時にとうとう酒をやめる機会がめぐってきた、とすぐに思った。本当に痛い経験だったが、ちょうどその時期に家内がアルコール依存症のサイトを色々集めて研究したものを私に、一度読んでみて、と渡してくれた。


酒とタバコから離れようとした時に、とにかく樹間の最後の制作に没頭しようと頑張ってみた、苦しいのは苦しかったが何とか切り抜けた。


そのエポンヌの時の樹間とはまったく違った図柄だが、大きな姿のいい二本の松の間から見えるバルーの城で、F20号の油彩である。





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# by papasanmazan | 2018-06-26 19:21 | 風景画 | Comments(2)

糸杉とオリーブの林


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今までにもオリーブの木や林などを時々描いてきたが、偶然いい場所が見つかって、今年の予定とは大きく違ってオリーブを主題にした作品を何点か描いている。プロヴァンス地方だからオリーブはどこに行っても一般的なのだが、いざ絵にするとなると周りの風景なども気になってくるところなので、どこでも即、制作、というわけにはいかない。


ちょうどバル-の近くに小さいながらよく見晴らしのきくオリーブの林があって、いろんな角度から制作できそうである。今まで横を何度も通ってはいたのだが中に入ってまでは見ていなかった場所である。


その中にオリーブに囲まれて糸杉が立っている。空にもオリーブの葉がかかっていて全体が緑色につつまれた景色である。F15号の油彩にしてみた。オリーブの葉の白い反射したようなトーンに気をつけながらの制作であった。





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# by papasanmazan | 2018-06-20 01:27 | 風景画 | Comments(0)

ゆりの花

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庭の花もあれやこれやと咲き出して、今年はあまりパステルの花も描かずにいたのだが、毎年同じ場所に顔を出すゆりの花を見ているうちに急に紙とイーゼルを用意して描き始めていたのである。数多く出ているつぼみが皆咲きだすとどの花がどうなっているのか分からなくなる位に蕾をつけている。今のうちに描いておかないと大変だとばかりに制作に取り掛かった。


最近のパステルの紙はファブリアーノをよく使っている。以前はキャンソン・ミタントが主だったが、どちらの紙もそれほど質に差はないが、ファブリアーノのほうが少しデリケートな感じがする。


若い頃、千里の竹林をどんどんパステルで描いていたことがある。その頃はミタントばかりを使っていた。かなり描きこみを続けていくのにミタントの耐久性が便利であった。最近はそのような強すぎるような描き込みの必要がなくなってきた。







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# by papasanmazan | 2018-06-14 21:56 | パステル | Comments(0)

オイル差しのある静物

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先日、隣村のガレージセールで金属製の古いオイル差しを見つけた。春先からあちこちで蚤の市や、村の人たちが催すガレージセールが開かれて、趣味のある人や商売にしている人たちでにぎわっている。私はあまり買い物自体に行くのが好きではないので、こういった骨董探しに出かけたりは普段しないのだが、たまに気が向いて静物画のモチーフになりそうなものがないかしらと気晴らしにいく。

マルモールという小さな村で、ここはかかりつけの歯医者さんの村なのだが、本当に田舎っぽいガレージセールでいいものが目に付いた、聞いてみるとオリーブ油を入れておく容器だそうで、大、中、小、と三っつあって、大も中も静物のモチーフとしては大きすぎる、形は三つともとてもいいのだが仕方なく小さいものだけを買った。古くて、味わいがあって、とにかく絵にもってこいである。

これも偶然手に入った古いフランス製の、二つ対の額縁がアトリエにある。こげ茶色の古色蒼然とした額で、以前から何か古る味を帯びたようなモチーフを使った静物画を入れてみたいと思っていた。大きさは特別寸法で、8号より少し大きい。この額にあわせたかのような油差しのある静物を描いてみた。

普段はあまり絵の中のモチーフに質感を盛り込もうとは特には思わないのだが、この油差しは描いていてなんだか妙に質感が出てきたように思う。それはそれで悪くないことなのだろう。






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# by papasanmazan | 2018-06-10 16:34 | 静物画 | Comments(2)

赤と白のベゴニア



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今年も庭やベランダにベゴニアの花がいっぱい咲き出した。夏の間じゅう赤や白の色彩が楽しめる。最近はどうも天候が不順で、フランスのあちらこちらで浸水や雷,ひょうなどの被害が出ている。アーモンドなども沢山花が咲いて実がいっぱいなるだろうと思っていたら、急に寒さが戻って、せっかく付き始めていた実が全滅してしまっている。ぶどうや他の農作物の被害も大きそうである。


地球の温暖化とともに環境全体が壊れてきているのが実感されるが、そんななかで夏の花が咲き出している。ラベンダーもつぼみを見せているし、夾竹桃も咲き出している。そんな庭の景色のなかのベゴニアをパステルで描いてみた。久しぶりのパステルで、やはり時々はこのような花のパステルもいいものだと思う。





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# by papasanmazan | 2018-06-07 22:15 | パステル | Comments(0)

アトリエの夫人とキリスト像



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久しぶりの人物画、F25号を描いてみた。モデルは家内で、赤い服、キリストの像が脇においてあるアトリエの実景である。鉢植えの花をたくさん置いていて緑の色にも困らない。このキリスト像は家内がかなり以前に気に入って買ってきたもので、顔やプロポーションがなかなかいいものである。


別に人物とキリスト像という対比に寓意などはなく、画面上の欲求から選んだものである。モデルの家内には出来るだけ楽なように籐の椅子に深く座ってもらって、画面の動きは徐々に、特に腕や肩、手などの位置で変化させていった。キリストの像ははじめからあまり描き込まないように、できるだけ軽く表現したいと思っていた。こういう添え物にばかり目がいって、深刻ぶった絵になるのは避けたいのである。


以前にもこの服を着た家内の肖像を描いているが、今回初めてこの赤の色の使い方を発見した。あまり赤、赤、と思わなくても出てくるものである。抑え気味にするということではなく、赤にこだわらないという気持ちがあれば充分だと分かった。一つの色のつかいかたのコツだと思う、これは大きな収穫である。

この絵も相当に描き込んだものになったが、見たところは割合にアッサリとしていて、そのあたりはいいとしておこう。





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# by papasanmazan | 2018-05-31 17:14 | 人物画 | Comments(2)

バルーの村とヴァントゥー山




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先日のバルーの松と城に続いて、対になるM25号、バルーの村とヴァントゥー山の絵も出来上がった。アトリエで二枚の作品をそれぞれ額縁に入れて眺めているところである。独立した一枚の作品として制作していたが、やはり並べてみていると、以前から対称的な構図として考えていただけに、二枚一組も悪くないと思う。


まだ二十歳代半ば過ぎの頃、京都の市立美術館で鉄斎の大展覧会が催され、莫大な数の作品が並べられた.この期を逃してはならじ、と京都にしげしげと通って勉強させてもらった。その時に観た、阿倍仲麻呂明州望月図と円通大師呉門隠栖図、これは鉄斎七十九歳の時の作品で、6曲1双の屏風絵である。この左右対称になる作品が忘れられずにいて、二枚のバルーの絵の制作につながってきているわけである。


この鉄斎七十九歳の6曲1双の屏風絵を境にして八十九歳で亡くなるまでの晩年の傑作群が制作されていく、これは鉄斎にとってひとつのエポックであったといって作品である。八十五歳を過ぎた最晩年の作品と見比べると、まだこの6曲1双の屏風絵には若さが残り、絵としても硬さが見られる、しかし名品には違いない。ここから真の鉄斎が始まっていく、といっても過言ではないだろう

この経験が必要なのである、絶対絵画にいたるまでの一つのエポックを自分で切り開いていかなければならない、そんなことを考えながら出来上がったバルーの二枚の絵を眺めている。


 


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# by papasanmazan | 2018-05-28 08:34 | 風景画 | Comments(1)

卓上の楽器



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静物画のモチーフに大好きな楽器を時々使うことがある。今回もF15号のキャンバスにクラリネット、コルネットそしてフルートと三つを組み合わせ、その他にポット、小さなカップ、緑や茶色の模様の布などを加えて、少し複雑な感じの作品を考えてみた。

とにかくこの一枚には時間が掛かった。制作の途中でほとんど一ヶ月以上もそのままにほったらかしておいた状態であった。組み合わせや、進み方は非常に気に入っていて、何の不足もなく進むはずのところが、平行して描いている風景画や、家内の肖像画など、それらを納得できるまで制作し終わらないとこの静物画を続けることが出来ない感じがして、自分としても何か腑に落ちないような制作過程であった。

一つ再開しようという段階になってから画面上の動きが大変に激しく変化しだしたのである。形の変化(デフォルマシォン)や省略、溶かし込み、また描き起こし、など続から続へと変化していった。

ひとくちにデッサンといっても何も正確に形を写すだけではない。画面全体の動きの中で個々の形は変わっていく、また画面上の実在感を求めて変形されたりもする。それらを総して制作というのである、ただ感覚もなく、感情の高揚もなく目の前のものの色や形を追うわけではない。

ヴァレリーの美術論、〔ドガ、ダンス、デッサン〕の中で引用されているドガの言葉、デッサンは物の形ではない.、物の形の見方である、これは大変に上手く言い当てたものだと思う。

出来上がった自分の作品にあまり執着もしないし愛着など感じることはほとんどないが、この静物画は珍しく自分ながらに気に入っている。特に苦労したポットのふたの上部の曲線は好きである。




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# by papasanmazan | 2018-05-25 19:51 | 静物画 | Comments(2)