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熔岩樹型の森(3)

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溶岩樹型の森の三作目、F12号である。描いている主題の構成は全く岩と樹木、木の間の緑、それに木洩れびとして少し見える空、それに地面も色彩として取り出されてくる。これらの総合された形と色が岩なり樹木なりの面積の占める割合によって全体の表情が変わってくる。今回は岩の重量を全面に押し出したくて、少し表情が硬くなったかもしれないが、自分の狙いとしてはこれでいいと思っている。

木々や空、それに緑全体は抜ける部分で、目を休めていくところである。それに反して狙いである岩が重く画面の下方にのしかかっていって、その抜く部分との対比を明瞭にさせていけば一枚の画面が出来上がる、とこういった最初からの意図である。それがそのまま表現されるかどうか、そこが筆力の問題になってくる。

難しいと思うのはどちらかというと抜ける部分である。岩の重なりなり、外形から中へ引きこんでゆく色彩のつながりなどは楽しみも含めて集中的に仕上がっていくが、抜ける部分は軽い筆さばきや色の弁別がなかなかに曲者である。重くなってもいけないし、またあまり抜けすぎた弱さも考え物である。このあたりが制作の実際の曰く言い難いところである。とにもかくにもこのF12号は完成した。





# by papasanmazan | 2021-07-31 11:45 | 風景画 | Comments(0)

三つのプラム





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プラムを描くのが面白くなって、小さな水彩にも試してみた。三つのプラムを置いて、バックにフランスでよく使っていた端切れ見本の内から色の見合ったものを選んで組み合わせた水彩画、17×10㎝の画面である。こういった簡単な組み合わせの物をたくさん試していくのは良い事である、ほとんど生活習慣にする具合に’訓練した方がいい。

とにかく筆の運びなり、色彩の感覚なりを積み重ねていくことが大切である、物の置き方が難しいと静物画を始める人が言うのをよく聞くが、最初から作品ばかりを企てるからそうなるのだと思う。もっと日常的に身の回りの物を描く練習なり、習作をたくさんすべきである、その中から作品にしていけるようなものが見えてくるのではないだろうか。

そのためにも鉛筆や、水彩などを大いに活用した方がいいし、紙などもそれほど専門的な物ばかりではなく、小学生の使うような画用紙やケント紙、スケッチブックなどを利用したらいいと思う。とにかくドンドンと描いていくことだけが上達につながる道だろう。

# by papasanmazan | 2021-07-27 10:36 | 水彩画 | Comments(0)

プラムと砂糖壺




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静物画を描きたくていろいろモチーフを探すのだが、これといった感じの果物がなかなか見つからない。全体として果物の形が大きすぎる感じがする。リンゴでも桃でも形はいいし、色もきれいなのだが、とにかく大きすぎる。こちらがまだ慣れてないせいだろうが、これではかなり大きなキャンバスにおさめなくてはならないし、他のモチーフとの釣り合いが考えられないのである。

そんな時にようやくピタッときたのがプラムであった。形も大きさも、それに色の選択のできるのも有難い。さっそくF4号のキャンバスに砂糖壺と皿にのせたプラムを組み合わせて描き始めた。マザンの家の庭には黄色のプラムの木があって、今頃はまた実がなっているだろうか、と懐かしく思い出す.あの実もよく食べたり、ジャムにしたり静物画にも使ったものである。

F4号の大きさではあるがそれなりに構成にも気を使った。出来るだけ砂糖壺の描写はあっさりとさせながら、プラムの描き込みの方を考えた作品である。

# by papasanmazan | 2021-07-22 11:20 | 静物画 | Comments(0)

熔岩樹型の森(2)

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溶岩樹型の森をずっと描き続けているが、その第二作目、F10号を縦型に使ったものである。岩と木々の要素に変わりはないが第一作目よりは少し軽くなった感じがする。木々の組み合わせに気持ちが魅かれ、それと岩との構成は思ったよりもスッキした画面になったようである。

制作の進行もやはり一作目よりは二作目、その次の三作目なり四作目とスムースな筆さばきは期待できると思う。油絵は塗り重ねが出来るし、また重ねることによってその油彩らしさがでる、というのは悪い日本の常識だと思う。元来油彩は透明感を主とするものだし、そのための解き油やワニスを改良、発展させてきたものである。西洋文化の特色である奥へ,奥へと引き込んでゆく心理が油彩を重視したのである。

この溶岩樹型の森で制作していると何故かそうした透明性に突き当たる思いがする。これからも続けていくであろうこの制作に自分の納得できるような一つの、今は名づけようもないような真理が存在してくれることを祈っている。





# by papasanmazan | 2021-07-15 08:40 | 風景画 | Comments(4)

アジサイ





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梅雨の季節、雨に打たれたアジサイの色がどちらを向いても目を引いてくれる。赤、青、そして紫などと微妙な色の変化が楽しいし、丸い外形の連なりも柔らかくていい。形自体は単調な繰り返しになるが、部分を取ってクローズアップしていけばかなり形の変化が期待できる。

そのあたりを狙ってパステルを一枚描いてみた。葉っぱは色の添え物くらいに考えて、花自体の色彩の変化を主にした制作である。パステルの色も重ね具合でかなりの表情が出せるものである。いわゆるパステルトーンの柔らかく、どちらかというと淡い調子の作品だけでなく、描き込みのある、構成的なパステル画もあっていいと思う。

水彩、油彩、パステルなどそれぞれの特性をよく考えて、またその特性を生かしたモチーフ選びが大切である。このアジサイなどもパステルにはもってこいのような気がしている。

# by papasanmazan | 2021-07-12 17:18 | パステル | Comments(2)