<   2017年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

花瓶のバラ

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若かりし頃に聞いたフォークソングの歌詞のように庭にバラの花がたくさん咲いて、やはり見ていて心がなごんでくる。大きな花も咲いて立派なものである。天気が下り坂で雨模様の日、いくつかの花を花瓶に挿してアトリエでパステル画にしてみた。グレーの地色の紙である。

パステルは出来るだけ軽いタッチであたりをつけながら描き進めるようにしている。紙の性質上それほど強い筆圧には耐えられないので軽く、軽く色を重ねながら決定的な形を探し出していくわけである。それとあまり一つの所にこりかたまらないようにしておいたほうがいい。先ほども言ったように紙の表面がだめになってしまって、その先パステルがのらなくなってしまうことがある。

これはパステルだけに限らず、水彩でも油彩でも制作の過程である一箇所にこだわりすぎるのはよくない傾向である。出来るだけ全体感を重視しながら制作を進めたほうがいい。といいながらなかなか思うように進まず、途中で悩みこむことの多い毎日である。



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by papasanmazan | 2017-04-28 00:23 | パステル | Comments(2)

糸杉と笠松と小屋

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石造りの小屋が道端にあって、大きな笠松と糸杉がすぐ後ろに植えられている。まだそこに人がいるのを見たことがない。よく車でそのそばを通って赤土の森へ制作に行くのだが、そのたびに平凡で何にもないのだがいい景色だなと思っていた。


何度か描いてみようとはしたのだがこれと決まった場所が見つからない。ひょっと退がって見たときに思わずここ、という場所がみつかった。P6号の油彩である。


描き進むにつれてますますこの場所の美しさがわかってきた。本当に美しい緑と赤土の対比がある。このあたりでは何も珍しくはないのだが、こうして絵画に仕立ててみれば特別な意味が与えられそうにも思われてくる。こういったなんでもないような風景はどこにでもあるのだろうが、ついつい見逃してしまっているのではないだろうか。



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by papasanmazan | 2017-04-23 18:49 | 風景画 | Comments(2)

カシィからの地中海

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先日のF15号のシオタの景色を午前中に描いて、午後はカシィに出かけてカナイユ岬の近くから地中海を遠望できる場所でP10号の油彩を制作した。一週間の滞在で、前二日はあまり天気が思わしくなかったが、後は地中海の目もくらむような青空の下で制作もはかどった。


カシィからシオタにぬける海岸線沿いの高いところにクレットの街道がある。カシィ側の出発点が有名なカナイユ岬で、そこからシオタまで美しい景色や地中海を望みながら車でドライブ出来るようになっている。もちろん自転車で行く人も多くハイキングの人もいる。所々の絶壁ではロック・クライミングで岩の壁にへばりついている集団もある。下を見ればまさに吸い込まれそうな地中海で、人によっては目がまわりそうで恐ろしい。


ああいうロック・クライミング派は一種の病気のようで、岩や石の高いものを見るとなんにでも飛びつくのだそうである。日本にいるとき神社の石灯籠にへばりついていた知人もいたが、やはり病気っぽい印象がある。


キャランクの岩と緑に囲まれた近景を通してみる地中海はひとしお青く美しかった。



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by papasanmazan | 2017-04-16 21:23 | 風景画 | Comments(0)

マザンの農家

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家内が絵を描くのにいい風景を見つけてきてくれたのでさっそく見に行った。家から車でほんの五分くらいの所で、ここは何年か前に一人で探しに来たことがある。ただその時は夏で、緑一色だったので絵にはならないとあきらめていた。


季節が変わると風貌も変わり、また制作の思考も違ってきているのだろう、すぐに気に入った場所になってしまった。ちょうどもってこいのキャンバスもある、これは特別の寸法で、ほとんど10号の大きさである。日本の著名な物故画家が使っていた額縁用のキャンバスである。


以前探したときには緑に埋もれていてあまり目に付かなかった農家が大変に存在感を示してくれている。それと背後にあるおなじみのヴァントゥー山とを組み合わせた構図になった。季節は春で新緑が柔らかく全体を包んでくれている。最近はできるだけ大きな表現を心がけている。現実的にもあまり細かい部分が気にならなくなってきた、いい傾向だと納得している次第である。


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by papasanmazan | 2017-04-14 13:03 | 風景画 | Comments(0)

シオタの景色

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毎年春、秋と一週間づつ海の近くにヴァカンスで出かけて制作することにしているが、今年もシオタ、カシィ方面で過ごしてきた。国立公園のキャランクは岩あり、崖あり、そして美しい地中海が魅力で、シオタ、カシィはその真ん中の港である。


シオタの風景ももうお馴染みになってきたが、今回は思い切ってうんと高い場所から何のさえぎるものもない地中海を抱き込んだ湾とシオタの全景をF15号に描いてみた。

手前に木の茂みや幹の交錯したものなどを通して向こうを見る、といったような複雑で入り組んだような構図はいわゆる閉じられた空間といえる。それにひきかえこういった全景をそのままに押し出していく制作は開かれた空間とでもいってもいいだろう。この開かれた空間の表現には技巧的な小細工があまりもちいられないのである。物と物の接点とその奥にある深い空間などを表わすときに使っていく転調などの筆さばきなどを見せられないのである。


いわゆる大きな広々としたところを筆でさばいていくのがこのような開かれた空間での仕事になるのだが、これは案外難しいものである。下手をすると何を描いてももりあがりのない演劇のように退屈な表現に陥ってしまう。




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by papasanmazan | 2017-04-09 19:08 | 風景画 | Comments(2)

松とブローバックの丘

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春になっていよいよ緑の色が増してきた。モルモワロンの上にあがって見る景色も明るく輝いている。手前の松のくっきりとした緑を通して向こうにみえるブローバックの丘も柔らかないろどりに包まれて、松と丘の対比が魅力的である。家々の屋根の色もオレンジ色で画面の要素にもってこいである。

P10号のキャンバスを選んで制作してみたのだが、もう少し大きなキャンバスでもよかったかとも思う。あまり小さな絵ばかりを描いているとどうも腕が縮んでしまって、伸びやかさがなくなっていけない。少なくとも20号以上の制作を心がけておいた方がいいように思う。

松のフォルムを安定させながら丘や周りの要素との入り組みをできるだけ柔らかく調節するようにして仕上げるようにしてみた。以前なら対比ばかりが目に入ってきてなんだかギスギスしたような表現が多く、作品としても力の逃げようがないものが多かったのだが、少しは余裕のあるものも出来るようになったかと思う。考え方としては寒色の中に寒色を置き、暖色の中に暖色を生かす、といったようなものである。



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by papasanmazan | 2017-04-07 00:25 | 風景画 | Comments(0)

アネモネ

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毎年春になると家の庭にアネモネが咲く。花壇に植えたわけでもなく鉢植えの花でもない。咲く場所も一定で、花も赤、白そして紫とこれも毎年同じである。庭の片隅で、別に肥料をやっているのでもないから花自体は小さいが、色は美しいし、なんだか可愛いものである。

いつも描こう,描こうと思いながらこの時期は他の花にかかりっきりでつい延び,延びになってしまっていた。今年は思い切ってパステルにしてみた。

赤、白、紫の美しい色の取り合わせなので久しぶりに黒地の紙を選んでみた。以前はよく使った紙なのだが。最近質が悪くなって発色があまりよくなく、段々使わなくなってしまっている紙であるが、花それぞれのきれいさを強調したいのであえて試してみた。

黒い地はそれなりに雰囲気は出るが、あまりその味に溺れてしまうと得てして嫌味なものになりかねないので出来るだけアッサリと現らわすようにしてみた。



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by papasanmazan | 2017-04-05 00:57 | パステル | Comments(0)