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松の木と根(習作)

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今年も日本での個展のための一時帰国が近づいてきた。家内はその用意であわただしくしているが、私はいつものように制作を続けている。F12号に松の木と、土からムックリと姿をあらわしたその根っこである。

習作と言ってもこれがまた面白い。どんどん描き込んでいくと、どこまでが作品で、どこまでが習作なのか線引きするのも難しいし、そんな必要もないように思われてくる。よく問題にされるセザンヌの塗り残しということにしても、何が問題の要点なのかは知らないが私には興味がないことである、

セザンヌという人の全人格ということをよく理解しておけばそれで充分だという気がする。その全人格ということはフローベールが、マダム、ボヴァリーは私だ、と言ったことと全く同じことなのである。そこに’芸術というものを解く鍵があるし、作家と作品の関係もよくみてとれるのである。

塗り残しがどうのこうのというのはごく些細な問題なのではなかろうか。セザンヌが何月、何日にこういう献立の食事をした、というのを調べてもセザンヌ芸術を理解するのには余り関係がないのと同然だと思う。

この木の習作も実はもっと続けてみたいのだが、一時帰国で制作は中断せざるを得ない。いつもそんな痛みを感じるのだが、せ
っかくの日本だが少々気が重い。



個展のご案内⇒ http://www.artakaya.com/sub3.htm



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by papasanmazan | 2013-10-05 20:25 | 風景画 | Comments(0)