<   2013年 03月 ( 13 )   > この月の画像一覧

アーモンドの木

c0236929_20103843.jpg


二週間以上も前にアーモンドの花の頃というパステルを描いたのだが,今度は大きな木を主眼にして描いてみた。アーモンドの花は早咲き、遅咲きといろいろで,花の時期は前後かなり長いのだが,風に吹かれるとやはり気がきではない。

案の定この数日は雨ばかりで,この大きなアーモンドの木を描く予定もかなりずれ込んだのだが,今日は朝から強風にもかかわわらず無理をおしてパステルで描き込んできた。花はいちど散ってしまえば来年まで待たなければならない、描ける時には少々の悪条件でも強行する。

今回のパステルは大きく木を取り入れてみた。花の数はわずかである。従って派手さは控えめになるが,木の存在を強くしてみたかったのである。あるいはパステルの特性とは違った表現になるかもしれないが、これくらいの描き込みはゆるされるだろう。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-31 20:10 | パステル | Comments(0)

ギリシャの壷と菊の花(完成)

c0236929_2138626.jpg


花の絵だから出来るだけ柔らかく表現してみたかったのだが、描き進むにつれマチエールも重なり気味の少し重い仕上がりになってしまった。元来こういった構成的なものに陥り加減で,軽く、柔らかくもっていきたいものでも、気持ちがそれですまなくなってしまうのである。

反省は反省として,この絵はそれなりに大きさや動きは出てきたようである。今のところまだ年齢的に枯れた,というような気味あいはまだ無理なのかもしれない。ひょっとすると一生無理なのかもしれない。これももって生まれた性分なら仕方なかろうとも思う。

F4号の花の静物画である。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-26 21:35 | 静物画 | Comments(2)

のこぎり山(完成)

c0236929_2041383.jpg


糸杉の繰返しによる垂直性、それに対するのこぎり山の横の広がりによる水平性、大地や畑にも角度や方向性を与えてそれぞれを統合していく。こうしてバラバラになった感覚を序々に取り集めていく仕事の手順でようやく一つの風景画は完成した。

時間が経つにつれてものはよく見えてくる。。複雑さにも耐えられるし,自然の姿も理解が出来てくる。しかしそうだからといって今描いている絵柄が細かくなるいっぽうかといえば決してそうではない、あるときは段々と自然のものが見えるに従って画面の色彩のトーンも細かくなり,複雑に絡みあっていく場合もあるが,時として逆に複雑な形を簡略化したり、色彩も単純に省略したりすることもありうる。すべては全体の効果を配慮しながらの仕事である。

このF4号の小さな画面でも途中でかなりの描き込みや省略による仕事の進行とも逆行ともつかぬような葛藤があった。そしていちどはぐんと明度も彩度もおちることだってある。そこをなんとか持ちこたえて、たたきあげてきて本当の画面になることが多いようである。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-19 20:29 | 風景画 | Comments(2)

黄土の道(完成)

c0236929_1144788.jpg


F12号の黄土の道、どうにか完成した。木々の並列だけが画面にリズムを与える要素で、余り奥行きに視線を引っ張っていけるような組み立てではなかったので、途中で中止しようかとも思ったのだが、奥の緑の部分に明るさを与えた時点で画面が成り立っていった。

やはり作り上げていくことが必要であるし、現実の自然と人間が作り上げる絵画とは自律性が違うということを絶えず肚におさめておかなければならない。

一枚の画布という感じはある程度出ていると思う。



にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-17 11:41 | 風景画 | Comments(2)

松樹間(完成)

c0236929_18195738.jpg


黄土の森での四枚の油彩はそれぞれの過程を経ながら進んできた。まずこのF15号の松樹間がどうらや完成したところである。完成といっても一体この地点、この場所まできたらゴールインというようなはっきりしたメドがあるわけではない。

しかしこの絵に関してはこれでいい、というところまではっきりと来たように思う。描き込んでいるのもこれくらいでいいだろうし、これ以上は画面がうるさくなったり、鈍くなる可能性もあると判断した。

しかも自分の制作の中では非常に経験が豊かになる内容だったので今のところは満足している。縦型にキャンバスを使ったという意味だけではなく、画面全体が立っている感じは出ているようである。




にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-15 18:18 | 風景画 | Comments(2)

アーモンドの花の頃

c0236929_22572632.jpg


三月になってどこからともなくかすかに漂ってくる花のにおい。あちらからもこちらからもアーモンドの白やうすいピンクの花が顔をのぞかせてくる。と思っているうちにもう満開になっている木も出てきて、春の到来である。

ニュースではフランスの北部が時ならぬ大雪に見舞われて、幹線道路が通行出来ず、飛行機もかなり間引き状態、停電の住民に寒さが押し寄せているとのことだが、南仏だけは晴れている。有り難いことに戸外でパステルを描きおえた

家の眼と鼻の先に古いおおきなアーモンドの木がある。もう今までに何度か描いてきた木であるが今年もこれをパステルにしてみた。落雷でかなり痛んだ大木ではあるが毎年この木が一番先きに花を咲かせる。春の訪れを告げる嬉しい木である。

今年は436×285㎜の大きなパステル画である。



にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-13 22:55 | パステル | Comments(0)

ギリシャの壷と菊の花(第一段階)

c0236929_13573788.jpg


古代ギリシャの赤絵や黒絵の線描には惹かれるものが多い。絵皿にしろ、壷にしろコピーでいいからいいものが欲しいと思う。余り大きくはないがやはりコピーの壷を一つ持っている。これを使ってなにか描いてみたいと思っていたのだが、その絵付けも取入れてみたいので、あまりうるさくないようにと白い菊の花をあしらってみた。

白い花もいいものである。何か落ち着いた、清楚な感じがただよってきて、壷の色とよくあっている。多彩で、眼にもあでやかというのもいいが、静かな中に存在を示すというのもあるはずである。色といっても白、黒、そしてその混色の灰色は無彩色である。カラフルという意味では弱く感じるかもしれないが、無彩色の使い具合によって絵のもつ表現の幅がグンとひろがってくる。

色のきれいな絵だ、とはよく言うことだが、そのきれいさというのは決して多彩だからというだけのものではない、全体の色の調和によるものである。その働きの中に無彩色の使い方が大いに関わってくるというわけである。

壷とそれにあわせた花の量からF4号のキャンバスを選んでいる。



にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2013-03-13 10:57 | 静物画 | Comments(2)

畑の中のキャバンヌ(完成)

c0236929_12102424.jpg


少し逆光気味の場所で描いていたので全体的に暗い感じがいつも気になっていた制作過程であったが、最後の仕上げあたりでかなり明るく調子を上げることが出来た。こんな小さなサムホールの絵でも出来上がるとうれしいし、ホッとした気分にもなる。

真冬に描き出したものだが、もうそこに春が来ようかとしている今では色彩としては柔らかく華やいだ風景になっている。そういった現象面での変化は実際の現場で描くかぎり必ずついてまわるもので、季節の移り変わりだけでなく空模様や太陽のあたり具合などもいつも計算しておかなくてはならない。そういった場合、描きはじめの自分の意図というものの大切さが分かってくれば制作も随分ラクになってくるものである。

[PR]
by papasanmazan | 2013-03-12 12:08 | 小さな絵 | Comments(0)

オーゾンの野(第一段階)

c0236929_9371080.jpg


車でソーへ向かう途中にオーゾンの村を通る。いつもの黄土の森を抜けると急に裾野のひろいヴァントゥー山が現われて、視界がグッと開けだす。そのあたりからがオーゾンの入り口で、街道沿いにはプラタナスの並木がせまってくる。

この辺りの畑や野や丘は日当りもよく肥沃そうである。ヴァントゥー山の行き帰りにはいつも通るところで、以前からここの風景は気になっていた。それが昨年赤い岩が描ける場所探しをしているうちにこの辺りの風景も探し当てたのである。

少し温かくなってきたこの頃だが、ようやくこの風景を描けるようになってきた。まずはF4号の小さなキャンバスに石造りの小屋をとりいれた野原を描き始めてみた。周りを見回すとどこもここも少しづつ春めいて、色がはなやぎ出している。自然のなかにすっかりとけ込んだような気分で、絵なんぞもう描かなくてもいいような気もしてくるのである。

[PR]
by papasanmazan | 2013-03-10 09:31 | 風景画 | Comments(0)

松林(第一段階)

c0236929_13533069.jpg


黄土の森やそのつながりにある赤土の岩のあたり一体は無数の松の木で覆われている。まったく自然のままの姿で大きな木の群れが立ち並んでいる。そのなかには赤松も混じったりして色彩としてもなかなか美しい。

これはブログにも何度か書いたことだが、私は日本にいる時から松の木はよく描いていた。若い頃の大スランプをぬけきれたのも博多の千代の松原や虹の松原あたりの松を描いたおかげだった。しかしフランスに来て、特に南仏でこれほど松の木に魅せられるとは思ってもいなかった。

オリーブや糸杉を連想するのなら分かるが、南仏と松というのは以外であった。しかしもともと好きな題材ではある。少し前になるが、赤い岩を描いてから車で帰ろうとひょっと周りを見回すと、なんともいえずいい並びの松林をみつけた。角度を変えて色々さぐってみると手前のブドウ畑の土も珍しく赤土である。色彩的には申し分なく美しかった。

少し日にちはあいたが現在P15号に描き始めている。

[PR]
by papasanmazan | 2013-03-09 13:46 | 風景画 | Comments(0)