<   2012年 08月 ( 14 )   > この月の画像一覧

リンゴと梨(完成)

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F4号のキャンバスにリンゴと梨を組み合わせた静物を一点制作し終えたところである。静物のなかでは果物を描く機会が多いが、なかでもリンゴと梨は好きである。リンゴは日本でもフランスでもあまり差は感じないが、フランスの梨の色や形の種類の多さは有り難い。

今回は緑と赤の果物の色の組み合わせを主眼に描いてみた。緑のガラスの皿もその色の関係で利用してみた。出来るだけ軽さとさわやかさが出るように心がけた静物画である。

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by papasanmazan | 2012-08-31 17:22 | 静物画 | Comments(0)

オリーブ畑から(第二段階)

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近景から遠景へと視線を誘うと同時に,緑の諧調を増やして充実させながら、そのつなぎ、つなぎに暖色を当てはめて行く操作を繰り返しているところである。それもどうらやかなり落ち着いた色面が得られてきたようで、ほぼ難しいところはクリアーしたようである。

といいながらもこの後の細かい色の操作もなかなか大変である。一つ間違うと全体がガタガタになりかねない、とにかく自分の眼でよく確かめるしかないのである。色を識別して行く事は大切だし,それ以上に風景をよく読んでいかなければならない。

これは絵になる風景だ,とはよく気づく事である、しかしその風景が自分にとってどれだけの意味があるのか,またそれを絵にしたと仮定してどれだけの高みのある内容のものになるのか、またその絵が与える価値が高いのかどうか、単に美しいというだけではない,もっと意味のある内容を含んでいけるかどうか,その点を良く読み込んでいかなければダメだと思う。

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by papasanmazan | 2012-08-29 22:50 | 風景画 | Comments(0)

アイリス(完成)

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今年の五月頃、家に咲いているアイリスを楕円形6号のキャンバスに描いていたのだが、ほぼ完成というところまでいったものの、最後のコレというものがなかなかつかめなかった。毎日ながめて気にはなりながらそのままにアトリエに立てかけていた。

夏も終わりそうになってようやく何が不足しているのかが分かった。色彩の対比が弱かったのである。色彩自体としてはかなり満足のいくものだったが,色彩が単に色彩だけのものに過ぎず、画面全体の動きが少なすぎた。したがって絵が如何にも趣味的なものになっていたのである。

要するに単にきれいな花の絵、というものではやはりあきたりない、なにかそこにもっと全体としての主張、大きな存在感というところまで、たとえ主題が花であろうと、いきつきたいのである。

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by papasanmazan | 2012-08-26 20:50 | 静物画 | Comments(2)

バルーの坂道(第一段階)

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小さな礼拝堂のあるバルーの丘に登ったり降りたりする坂道が急に視野にはいってきた。ジグザグのこの坂道はもうなんどとなく制作のたびに往復しているが,対面する風景がなんとなく絵になるようだと思っているうちに,この坂道までに触手が働きだした。

古典的風景とほぼ同じ場所で,糸杉や笠松などの道具立ても似ているがこちらはF15号の縦型である。ジグザグの構図はそれだけで動きもでるし視線もひっぱっていきやすいが、ともするとがさつな画面になりやすい。

全体の調和をよくはかって行かなければならない,と思って描き始めてみた。

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by papasanmazan | 2012-08-20 19:57 | 風景画 | Comments(0)

アルルの女(第一段階)

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家内がまた新たにアルルの女の衣装を調達してきた、今年はどうも制作のほうで予定外のものが多く,ヒマワリを描き終わったらヒマワリ畑が見つかったり、今度は地方色の衣装である。なんといっても人物を描くのが好きな私としてはこういうものをあつらえられるとすぐに気がそそられてしまう。

F15号の縦型に座りポーズで家内にアルルの女に扮してもらう。前回はフランス人のクリステルがモデルだった。今度の絵は動きを重視したい,少し作り上げてでも,また少し不安定感が出たとしても
画面を動かしてみたい。

形と色の組み合わせで抽象的な動きを作る,モデルはそれに対する一つの要因に過ぎない、もののレアリティを離れて画面の存在だけに頼って行く、そういったやりかたを試してみたい。

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by papasanmazan | 2012-08-18 15:35 | 人物画 | Comments(0)

マザンの村(完成)

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P6号の横長のキャンバスだが、ポプラの垂直感を利用してどうやらリズムはとれたようである。一つ一つの形を正確に追うのだけがデッサンというものではない、全体の流れや、自分自身の固有のリズムを創りあげていくのもデッサンである。

そういった意味で色彩とデッサンがかみ合って一枚の画面が出来上がるようにしたいものである。いくら正確に描かれていたとしても、そのなかに気韻生動がなければその絵は死んでいる。

夏の暑い光に照らし出されたようなマザンの村を描いてみたかった。

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by papasanmazan | 2012-08-16 18:59 | 風景画 | Comments(0)

絵皿と果物(完成)

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ちょっとシャレタ絵皿をモチーフに選んでみた。角が丸く形どられて、赤い縁取りがあり、赤と緑の花柄の小さな絵皿である。それに梨と杏の組み合わせでF3号の油彩を描いてみた。

装飾的なものをあまり全面におしだすと如何にも工芸的な作品になりがちである。日本画の装飾性にそういった傾向もみられるが、いい作品にはやはり骨格のしっかりした、趣味性に陥らない要素が備わっているものである。

私は洋画を専門にしているが、若い頃から日本画を観るのが好きだった。大観,松園、麦僊、その他数多くみてきたものである。そのなかで最近は装飾性と造型性のかみあったものとして速水御舟に着目している。非常に高度な感覚性を感じるのである。

油絵の中にもそういった装飾性は持込んでいいだろう、ただし造型感をふまえた上での作品にしたいと思っている。

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by papasanmazan | 2012-08-14 22:49 | 静物画 | Comments(0)

オリーブ畑から(第一段階)

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同じようなモチーフの静物画や風景画を同時期に描く事が多くなるのは私のクセかもしれないが、一つの制作に取りかかるとどうしてもいくつかの連作をしてみたくなるのである。風景などでもちょっとした地点のズレや角度の違いで思わぬ意図がでてきたりする。

このF8号のオリーブ畑からの眺望もそういった具合で、最近ほぼ毎日出掛けて描いている風景の一連のものである。遠景を大きく取り入れたいためにタテ型をとってみた。だいたいにおいて風景画の縦型は安定感を欠く傾向から余り描くことはないが、わざとらしさがない限り取り組んでよいのではないだろうか。

手前のオリーブの林と遠景、中景がどのように調和されるか、ちょっと予想がつかない描き初めである。

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by papasanmazan | 2012-08-12 23:12 | 風景画 | Comments(0)

サン、ピエール、ヴァッソル遠望(第一段階)

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サン、ピエール、ヴァッソルの村をオリーブ畑のある高いところかから遠望してF10号の油彩を描いている。以前にもサン、ピエール、ヴァッソルを遠望して大きな絵を描いた事があるが、場所はもう少し低いところからであった。あれからもう四年ほどになる。

最近また通い始めたオリーブ畑なのだが、その中にいてあたりを見回すと、またまた描いてみたくなる所ばかりである。オリーブの木自体も描いてみたいし、オリーブを通して見える遠景を含めた景色も数え上げればきりのない程、皆美しい。

その中の一つを切り取った所がサン、ピエール、ヴァッソルの村である。本当に小さい村で、教会が一つポツンと高く立って見えている。その村を囲んだ緑の畑や土の色とオリーブの色の絡み合いを描くのが主眼である。

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by papasanmazan | 2012-08-11 17:46 | 風景画 | Comments(0)

古典的風景(第一段階)

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今年の夏前から殆ど毎日のようにバルーに通って制作しているが、そのバルーの丘に登る道の途中で、おめあての城が見え始める地点から、また違った私の眼を引きつける風景がある。通常からいうと何の変哲もない景色なのだが随分以前から気になっている場所である。

一度だけ水彩で描いた事はあるのだが、いずれ油絵にするつもりでいたのが、つい延び延びになっていて、ようやく今年になって描き始めている。P10号横型である。

人家と糸杉、それに笠松が数本並んだだけの平凡な道具立てだが、それらが構成する構図が水平、垂直を基本にして何とも安定して落ち着いた趣きがある。思わず最初に気づいた頃、古典的風景、と呼んでみたくなったのである。

こういうたはっきりした構成は見ているだけで気持ちがいいのだが、さて描く段になるとなかなかその意図を現すのが難しい。最後まで集中力が保てるかどうかである。

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by papasanmazan | 2012-08-09 21:32 | 風景画 | Comments(0)