カテゴリ:パステル( 54 )

ヒマワリと立葵(タチアオイ)

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夏の花二つ、ヒマワリと立葵をあわせてパステルで描いてみた。ヒマワリはもう随分描いてきたが、立葵は初めてである。日本の実家には芙蓉の花があって、それを若いときに描いた記憶はあるが、実はその時から立葵を油彩で描いてみたかったのだが機会がなかった。

フランスに来てからも道端や、垣根越しの庭などに立葵が咲いているのを見つけてはどうにかして描いてみたいと思っていた。マザンの家の庭に種を撒いてみたりしたが駄目だった。

立葵は何か元気がよくって,真っ直ぐで、野生的な感じがして好きである。これとヒマワリとを組み合わせてパステルにしてみたいと何年も前からアイディアだけは暖めていたのだが、最近偶然その立葵が手に入った、さっそくパステルを用意して描いたものがこれである。

夏のセミの声が聞こえるような作品になればいいと思いながら仕上げてみた。



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by papasanmazan | 2017-07-23 22:36 | パステル | Comments(2)

野の花

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若い頃、日本画に大変惹かれたことがある。美大は洋画科を卒業したのだが、日本画の持つ線の清潔さ、簡潔さが特に目について、いっそ日本画に変わろうか、などと考えたこともある。その頃は鉄斎、松園などをよく見ていたし、とくに宗達が好きだった。院展で青邨の知盛幻生を見たときの驚きは今でもよく思い出す。

そんな日本画のなかで草花図も好きなものの一つである。それにならってよく花のスケッチをしたものである。パステルで花を描く時にもその影響が残っているような気がする。

久しぶりにそのような野の花のパステルを描いてみた。プロヴァンスの野にもかわいくて、きれいな花がいっぱいである。もっと草花図鑑といったような作品も描いてみたいと思っている。



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by papasanmazan | 2017-06-24 12:13 | パステル | Comments(6)

ひまわり

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春になるとアーモンドの花が咲き、それから果物のそれぞれの花が咲きそろい、野にはコクリコが真っ赤になってプロヴァンスが輝きだす。空も真っ青である。巷ではカンヌの映画祭、それが終わるとローラン・ギャローズで全仏のテニス(今年はナダルが復活した)でにぎわう。それも一段落すると高校生たちのバカロレアの試験、その後は待ちに待ったグラン・ヴァカンス(夏休み)。これが春から夏にかけての駆け足に毎年過ぎてゆくフランスの行事である。

そして今、畑はひまわり、プロヴァンス地方にはラヴェンダーの花が加わってくる。今年もひまわりの花をパステルで描いてみた。これも毎年のことだが、バラと同じくもう描かずにおこうかと思いながら、やはり実物に接すると描かずにはおれない。

今年は花の数を多く、といってもほとんど咲くか咲かずの蕾を多く取り入れてみた。



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by papasanmazan | 2017-06-16 22:04 | パステル | Comments(2)

赤いバラ

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今年はバラの花のパステルを二枚描いたが、どちらもピンクの花だった。庭にはまだ赤い花のものもあって、それが今頃咲き出した。ピンクのバラより木が若くて、花もしっかりしている。

やはり庭に出て、パラソルをさしながらパステルで描いてみた。あまり花の数を多くするのは好まない。豪華で、派手さはあるかもしれないが、なんとなく目が落ち着かないような気がする。画面をスッキリさせて、余白の空間を生かしていくのが自分にはあっている。

それでつぼみや三分咲き位の花を構成の中に取り入れる。見ていて少し物足りないようなこともあるかもしれないが、清潔な感じの絵も大切だと思う。

画商の人は、うんと豪華で、花の色もとりどりに、出来るだけ厚塗りの油絵が売りやすい、という意見だそうである。



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by papasanmazan | 2017-06-08 13:42 | パステル | Comments(2)

アイリスと芍薬


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毎年アイリスと芍薬が庭に咲く。ほとんど手入れもしないのによく咲いてくれる。いつもはアイリスが咲き終わってから芍薬が咲き出すのだが、今年はどうした拍子かアイリスの咲くのが遅く、ちょうど芍薬の咲くのと同時になった。

今まではそれぞれを別にして描いていたものを今年は一枚のパステルにしてみた。かなり離れた場所に咲いているので仕方なく切花にして花瓶に挿してアトリエで描いたものである。せっかく咲いている花を切るのは家の花であろうと、野に咲いているものであろうとかわいそうな気がしてならない。こうして絵のモチーフにするかぎりは出来るだけいい作品にするしかおわびのしようがない。


まだ子供が小さかった頃、パリにいた時の幼稚園の友達だったフランス人の母子や、その幼稚園の先生がエポンヌに引っ越した我が家に遊びに来てくれたことがある。皆でお茶をした後で城跡の大きな自然公園に散歩に行ったときのことである。ひとりの母親がそのあたりに咲いている野の花を摘みだしたのだが、それを見ていた先生が、私は自然をそのままにしていたほうがいいと思う、と自分の意見を言った。するとその母親が急に恥ずかしくなったのか、その花をその場に捨ててしまったのである。すると先生がその花をひとつひとつ拾い集めて、せっかくだから家で花瓶に挿してあげましょうと持ち帰った、今でもこのときのことを忘れられないのである。



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by papasanmazan | 2017-05-27 14:55 | パステル | Comments(0)

コクリコ

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例年よりは少し遅いがコクリコが真っ赤に咲きほこっている。道端のあちらこちらに群れをなして赤色がとりわけ目に付いている。少し車で走れば車道の脇だけではなく、少しはなれた畑の一画が赤いじゅうたんで覆われたようになって、これも鮮やかである。

このコクリコヲをパステルで描くのは久しぶりである。南仏に移ってきてからしばらくはコクリコの多さに目を奪われて、春になると毎年パステルで描き続けていた。年によってその咲き出すのが遅かったりするとあちらこちらと探し回ったりなどしたこともある。

コクリコ熱もようやくおさまったかのように思っていたが、やはりあのオレンジや赤の色を見ると燃え立ってくる。今年は小さなパステルにしてみた。

隣の空き地にかなりの数のコクリコが咲いていて、ピクニック気分で制作できるのがなんとも有り難い話である。



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by papasanmazan | 2017-05-18 18:44 | パステル | Comments(2)

庭のバラ

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先日パステルで花瓶に挿したバラを描いたが、その後もまだ庭には大きなバラの花が次から次へと咲いてくれる。これはもう一枚と思って今度は庭に咲いているのをそのまま描いてみた。これもパステルで、紙の地色はピンク系である。

室内で描くよりも明るく感じたので紙も明るいピンクのものを選んだのだが、緑の色調が重なってきてピンク地はあまり目立たなくなってきた。あまり重過ぎる表現も、特に花を主題にしたときにはそうだが、見た目にも考え物である。といっていかにもパステル調というのも自分には合わない趣向である。

ただ以前よりはかなり軽くなってきているのにも気づいている。



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by papasanmazan | 2017-05-11 18:46 | パステル | Comments(2)

花瓶のバラ

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若かりし頃に聞いたフォークソングの歌詞のように庭にバラの花がたくさん咲いて、やはり見ていて心がなごんでくる。大きな花も咲いて立派なものである。天気が下り坂で雨模様の日、いくつかの花を花瓶に挿してアトリエでパステル画にしてみた。グレーの地色の紙である。

パステルは出来るだけ軽いタッチであたりをつけながら描き進めるようにしている。紙の性質上それほど強い筆圧には耐えられないので軽く、軽く色を重ねながら決定的な形を探し出していくわけである。それとあまり一つの所にこりかたまらないようにしておいたほうがいい。先ほども言ったように紙の表面がだめになってしまって、その先パステルがのらなくなってしまうことがある。

これはパステルだけに限らず、水彩でも油彩でも制作の過程である一箇所にこだわりすぎるのはよくない傾向である。出来るだけ全体感を重視しながら制作を進めたほうがいい。といいながらなかなか思うように進まず、途中で悩みこむことの多い毎日である。



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by papasanmazan | 2017-04-28 00:23 | パステル | Comments(2)

アネモネ

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毎年春になると家の庭にアネモネが咲く。花壇に植えたわけでもなく鉢植えの花でもない。咲く場所も一定で、花も赤、白そして紫とこれも毎年同じである。庭の片隅で、別に肥料をやっているのでもないから花自体は小さいが、色は美しいし、なんだか可愛いものである。

いつも描こう,描こうと思いながらこの時期は他の花にかかりっきりでつい延び,延びになってしまっていた。今年は思い切ってパステルにしてみた。

赤、白、紫の美しい色の取り合わせなので久しぶりに黒地の紙を選んでみた。以前はよく使った紙なのだが。最近質が悪くなって発色があまりよくなく、段々使わなくなってしまっている紙であるが、花それぞれのきれいさを強調したいのであえて試してみた。

黒い地はそれなりに雰囲気は出るが、あまりその味に溺れてしまうと得てして嫌味なものになりかねないので出来るだけアッサリと現らわすようにしてみた。



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by papasanmazan | 2017-04-05 00:57 | パステル | Comments(0)

人形と花籠

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春の嵐とでもいうのか時おり雷を伴った強風、大雨でとても外には出られない。それで久しぶりに室内でパステル画を描いてみた。モチーフにしたのは人形と小さな造花の花籠を組み合わせてみた。

人形は随分以前、まだ三十代の時にパステルで描いただけである。そのときのモチーフの人形は義母の持っていたもので、かなりいいものだったのを覚えている。描いていても気合が入って面白かった。それ以来の人形のモチーフになるのだが、今度のは私たちがまだ南仏に来る前に住んでいたエポンヌでの恩人、ランス氏の奥さんが私の娘にプレゼントしてくださったものである。

ランスさんご夫妻はもうどちらも亡くなっているが、私たち家族を本当にやさしくお世話してくださり、偶然ランス氏にめぐり合わなければ多分フランスにこれほど長くは住めなかったのではないかと思う。私にとってランス氏は実の父親以上の存在といっても過言ではない。

そんな思い出の人形をモチーフにして描いていると、やはりいろいろと記憶がよみがえり、制作の充実感も増した作品になった。

あまり説明の部分が少なくなってきたパステル画になりつつあると思う。




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by papasanmazan | 2017-03-05 16:54 | パステル | Comments(2)