カテゴリ:水彩画( 32 )

サリニャックの城

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フランスのお城巡りといえばロワール川周辺が有名だが、ドルードーニュのあたりもなかなかのものである。ロワールほど観光地ではないので洗練されているとはいえないが、野生的で古い時代のよさが残っているような印象がある。それに城の数も小さなものまで含めるとロワールよりもずっと多く、車で走っていてもいたるところに個性的な建築物が残されている。


そのようなあまり有名ではないかもしれないが小さなお城の一つ、サリニャックのものを水彩で描いたみた。道路の標識にはサリニャックとでているが、いざ行ってみると本当に小さな村で、ようやく銀行の自動引き出し機が一つあるのがその他の村よりも進んでいる位のところである。


中心は教会と城、それをぐんと下から見上げられる場所をみつけて水彩にしてみた。人っ子一人通らない静かな制作で、充分に集中出来てありがたい場所であった。


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by papasanmazan | 2017-10-08 18:12 | 水彩画 | Comments(0)

サン・シル・ラポピー

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ドルドーニュはしっとりと美しい風景であるが霧も多い地方である。今回の滞在ではロカマドールを水彩で描こうと思っていたのだが、二度とも霧でまったく仕事にならなかった。またそこに向かう車中からもあちこちに雲海がただよい、それはそれで美しいのだが制作するのには大いに邪魔立てになってくれた。


しかたなくロカマドールをあきらめて宿泊地に戻ろうとしたら家内がサン・シル・ラポピーの景色が圧巻だという。意見を聞いてそこに向かった。ロット川辺に切り立った岩盤に集合する村の建物の一群はなるほど周りの自然とあいまって圧巻である。


これを水彩にしようと思った。場所を探す、いくつか候補地を見つけるが、何せ観光客があちこちウロウロしている、これが一番苦手なのである、しかし場所が場所だけに観光客には目をつむり、モチーフだけに目を向けて一枚の作品を仕上げた。


全体の垂直感を出してみたかった。


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by papasanmazan | 2017-10-03 22:42 | 水彩画 | Comments(0)

モン・ブラン・レ・バンの村

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ちょうどヴァントゥー山を中にはさんでマザンの裏側にモン・ブラン・レ・バンの村がある。レ・バンつまりお風呂という意味で英語のバースと同義、温泉地である。その村の自治体が経営している温泉のプールがあって、そこから見下ろせる村全体は景観である。


そのプールの近代的な施設はエステや健康ずくりのジムなどを取り入れて最近はとみに人気の施設になってきた。以前と比べると入館者がぐんと増えている。フランスの温泉は病院の一種と考えられるところが多く、お医者さんの処方箋が必要な場合があるが、モン・ブラン・レ・バンは誰でも処方箋なしで自由に申し込める。それで家内のペンションにこられる日本人のお客様の中にもここのコースを希望される方がある。


そういったモン・ブラン・レ・バンの村を横から大きく取り入れた構図で水彩画を描いてみた。廃墟になったような城跡や、古い石造りの水道橋や教会などが民家とともに景色を盛り上げてくれる村である。



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by papasanmazan | 2017-09-26 15:38 | 水彩画 | Comments(0)

ポプラの道



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先日水彩で描いたポプラの道からヴァントゥーへとほぼ同じ場所、左へ20メートル程イーゼルの位置を移して同じく水彩で描いてみたポプラとヴァントゥー山の作品である。先日のものよりもう少し切り詰めたような感じになっている。紙の大きさも374×254から230×158とかなり小さくしてみた。

図柄は同じようなものだがポプラの姿を変えてみたかった。先日の大きいものには曲線的な丸みと動きを与えて、視線を自然に奥の山のほうへ引っ張っていきたかったのだが、今回の小さな画面ではポプラの垂直性をねらってみたかった。ポプラの垂直性による高さと山や畑などの水平性が織り成して一つの表現になれば、と思った作品である。

このようにして少し視点を変えてみただけで意図の違ったものが出来上がってくる、これが当たり前のことなのだろうが、フッと不思議な気のすることもある、絵画を考えるときだけではなく実人生のなかでもちょっとした経験の違いとか、人とのめぐり合いとかが変わったことで大いに意義の違いもでてきたりするのかもしれない。


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by papasanmazan | 2017-09-10 09:17 | 水彩画 | Comments(2)

ポプラの道からヴァントゥーへ




猛暑が少しおさまったので戸外での制作を再開する。現在の自分には水彩をたくさん描くことが必要だと常々思っているので、いつものヴァントゥー山を手始めにしてみた。以前よく油彩で描いていた場所で、手前のポプラの並木道をたどっていけば奥のヴァントゥー山に視線がおのずとひきつけられていく構図である。


ブドウの収穫がたけなわの畑が左右に広がって、これも雄大で美しい。ポプラは大きく曲線を描いて空に向かっている。これが油彩だと相当に色彩の高まった作品になるところだろうが、透明水彩だと紙の地質の白色を利用するので淡い色彩の表現になる。


透明感が一番の命かもしれないが、そこにもやはり造形感を打ち立てていきたいと思っている。


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by papasanmazan | 2017-08-28 22:35 | 水彩画 | Comments(2)

グラスと果物

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とうとう40℃超えが四日続きになった。出来るだけ日中は外に出ないようにし、家の窓はほとんどヴォレー(よろい戸)を閉めまくって外光をシャットアウト、窓も閉めて熱波の入らないようにしながらの生活である。


日傘を立てながら戸外での風景画を続けてきたが、このごろは午前中のほんのわずかな時間を中庭で、もちろん大きなパラソルの下で天使とぶどうの油彩を描いているだけで、あとはもっぱらアトリエで水彩を描いている。


いつものようにワイングラスと果物の取り合わせ、赤い線の入った布をテーブルにかけている。黄色いプラムは我が家の庭で取れたもので、残りのものはすでにジャムになっている。


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by papasanmazan | 2017-08-03 23:51 | 水彩画 | Comments(2)

メロンとアイユ(ニンニク)

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猛暑でまいっている。二日続きで40℃を超えた。私たちの住むマザンの隣の大きな町であるカルパントラは暑いので有名であるが、全国の天気予報の番組では最高気温のところでカルパントラの名前を聞くとうんざりしてくるこの頃である。


水不足も深刻になってきて、ひと雨きてほしいところだが、中部フランスは雷交じりの雨になっているのに南仏だけは太陽ばかりである。戸外での制作も今のところ一休みの状態で、室内で静物の制作に切り替えている。


課題だと思っていた水彩に取り掛かっているが、台所に置いている野菜や果物を集めて描いてみた。以前から描いてみようと考えていたアイユ(ニンニク)をメロンとあわせてみた。油彩と違ってあまり細かな描写は避けて全体の効果を見極めるようにすすめてみた。



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by papasanmazan | 2017-08-02 18:03 | 水彩画 | Comments(0)

城と松

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久しぶりにバルーの城を描きにでかけた。いつもは小高いところから松を通して城や村の全景などを描くのだが、もっと低い場所からも制作できる場所が見つかっていて、最近はそこが気に入っている。今回は水彩でやはり城と松を描いてみた。

何故水彩を描くことが重要なのかが分かってきた。無心で物を見るという訓練には水彩が一番適しているのではないだろうか、そんな気がするのである。油彩やパステル、またその他のデッサンなどはあるいは塗り重ねたり、消したり、など途中の段階がかなり応用がきく、それにひきかえ水彩はほとんど無駄を許さないようなところがある。やり直しがあまり出来ないと言っていい。それだけに表現が直接的であるし、また観察も鋭くしていかなければならない。そのあたりが水彩の重要さであり,制作の面白さでもある。

松に囲まれて見える城が大変魅力的な構成に思えた場所である。まだまだモチーフの多いところで、水彩、油彩と計画が続いていく。



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by papasanmazan | 2017-06-02 13:12 | 水彩画 | Comments(0)

テラスにて

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久しぶりの水彩である。何年か前にフランスに戻ってきていた息子にちょっとシャレたジレを着せ、キャノチエと呼ばれるカンカン帽をかぶらせてカフェのギャルソン風の雰囲気で油彩を描いたことがある。面白いモデル画になったので、その後家内にも同じ衣装、帽子でギャルソン風の夫人像も作品にした。

人物画を描くのが一番好きである。モデルになってくれる人があればもっと描きたいところなのだが、なかなか見つからない。やはり家内が一番モデルになってくれやすい。それで一枚水彩をやってみようと思った。

家の二階にかなり広くて見晴らしのいいヴェランダがある。そこでよくコーヒーを飲んだりバーベキューを楽しんだり、ちょっとテラス風の雰囲気にもなる。家内のギャルソン風をその中で仕上げてみた。



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by papasanmazan | 2017-05-17 15:22 | 水彩画 | Comments(2)

秋の果物

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                                     A. 秋の果物  (水彩)



横浜での個展を無事に終え、大阪で作品の整理などの片付けで大変だったが、ようやくマザンに戻ってきた。展覧会には遠方からお越し頂いた方々もあり、ご高覧有り難うございました。

年齢のせいもあって時差がなかなかとれないで困っている。フランスから日本に一時帰国した時は展覧会の用意など、急いでしなければならないことが多く、時差などとあまり言ってられないのだが、フランスに戻ってきた時には一度に疲れもでてなかなか回復しなくなってきている。体がいつまでもフラフラして、時々思い出したかのように眠気に襲われたりもする。

そうとばかりも言ってられずに手近な果物を少し水彩で描いてみた。いつもの梨と秋の味覚の柿、それに紅葉して庭に散っているサクランボの葉っぱを拾い集めてモチーフにしてみた。

一枚目(A)はかなり描き込んで、どちらかというとグアッシュに近いものになった。こういうものをもっと描いていきたいと思っているのだが、いつもの淡彩的な表現もしてみたく、おなじ柿と梨、葉っぱの取り合わせで軽いものも描いてみた(B)。

ちなみに柿はフランスでも同じ発音のKAKIである。

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B. 秋の果物 (水彩)





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by papasanmazan | 2016-11-23 17:46 | 水彩画 | Comments(2)