赤い森の中の岩


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先日もこのブログに投稿した赤い岩の絵と同じ場所で、少し角度を変えて、キャンバスも大きくF25号、縦型に使った構図でもう一枚制作してみた。繰り返し言うことだが、一枚の制作を終えるとその同じような主題でもっと追求してみたくなるのが造形意欲というものかもしれない。この赤い岩などもその表れで、繰り返し自分の感覚を試したい気持ちになる。


岩の組み合わせによる垂直感を考えてみた。そこに木の幹や枝がかみあってきて、表面的には森の中の一情景と見られるのだが、中身は縦に連なってゆく垂直の流れである。岩の体積や重さなどを色彩で現していくのだが、問題はそれよりも縦に連なっていく岩の重なりどころの輪郭線をどのように面に食い込ませていくのか、またどのように線としての独立性を見せていくのか、そのあたりの画面上での色彩を含めての操作が造形感をひきたたせていくわけである。


できるだけそれをダイナミックな状態の画面として残してみたかった。それらを保障するヴァルールとしては満足しているが、少しまだ絵になりすぎているようで、その点には不満が残る。もっと絵としてよりも画面の存在感がほしかった。おそらくまだ自分に甘さがあるのだろう。




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by papasanmazan | 2018-01-17 17:35 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2018-01-17 20:02 x
「岩の組み合わせによる垂直感」林の中の赤い岩を前に何を表現するのかが決まり、それによってキャンバスのサイズが決まり画面が構成されていく。様々な角度から様々な表現を試み、そして画伯にとってこの森が引き付ける要素は何なのか、真理が追究されていくのだろう。見る方はその過程の作品に感動したりその意図が伝わらなかったりと勝手に評価している。と言うことで、作品として見ると先の「赤い岩と松」の方が今のところ私は好きだ。
Commented by papasanmazan at 2018-01-18 02:16
みみずくさん、前作とこの赤い岩とでは水準から言って、個人の評価は分かれると思います。その人の好み、趣向の違いによる採点の基準がはっきりしてくるのでしょうが、それは私には大変いいことだと思われます。
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