赤土の森






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日本での個展を無事に終え、今年は例年よりもはやくフランスに戻ってきた。個展ではたくさんの方にご高覧いただき有難うございました。ご意見なども参考にまた、新たな制作につなげていきたいと思っています、よろしくお願いいたします。


年齢とともにとにかくフランスに戻ってからの時差がきつくなって、日本から持ち帰った本なども読んでいるうちにすぐに眠くなってかなわない。ようやく一週間が経って平常になってきた。制作に戻る。


やはり赤土の場所が制作再開に一番適した感じがする。制作の簡単なメモのために毎日日記をつけているが、今年の5月5日に特寸の赤土の森の制作が記してある。この場所は栗の木が多く、5月頃になるとのの栗の葉の緑が赤土をおおってしまって、この日付でいったん制作を打ち切った記憶がある。その途中になった画面を続けてみた。


急にヴァルールがあがったように思う。日本から個展後に戻った制作でいつも経験することである。おそらく個展の会場で自作を見ながら何かを得ているのではないだろうか、帰りの飛行機でいつも期待と不安があいまってくるのである。この冬は赤土の制作に追われそうである。


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by papasanmazan | 2017-11-28 19:36 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2017-12-01 14:21 x
個展 お疲れ様でした。内外ともに素晴らしい成果があったことと存じます。帰国後初の作品「赤土の森」を拝見しそう感じている。10月 京都で開催されていた「国宝展」で雪舟の「慧可断碑」の前でダルマと対峙してきた。この「赤土の森」の絵を見ていると、ダルマと対峙していた時の自分の気持ちが似ているように思う。何がそう思えるのかわからないが、何も考えずにじっと向き合っていられる絵だ。
Commented by papasanmazan at 2017-12-01 15:36
みみづくさん、国宝展は残念ながら忙しくて行かずじまいでした。しかし慧可断肘の図は三十年以上も前になりますが、同じく京都の博物館で、ほとんど一人っきりで対面したのがいまだに昨日のように思い出されます。感動するといったもの以上の、なにかせっぱづまったような重いものを全身でようやく受け止めた状態でした。私として大変に重要な経験でした。
個展も無事終了し、南フランスに... >>