新しいマザン





F4号に描いたマザンの教会を先日このブログに投稿したばかりだが、同じくこの景色をもっと切り詰めてF0号の小さなキャンバスにおさめてみた。描いている場所は少し違って、道一つ隔ててもっと低いところである。視点が変わると表現の意欲も変わってくる。

そういうことは当然なのだろうがやはり新鮮さというのは大切なものである。前のF4号のものより締まった気持ちでこのF0号に取り組めた。見ている側からすればたいした変化があるようには思えないかもしれないが、描く者からするとこのちょっとした違いというものが重要事になってくる。

よく書籍などで縮刷版とかダイジェスト版とかいうものがあって、苦労して一大作品を読まなくても全編が分かるような仕組みの本がある。便利といえば便利かもしれないがそういった切り詰め方は絵画では不可能である。画面の大きさが変わればおのずと描かれた内容も違ってくる、そういう表現にならなければいけないと思う。単に縮小しただけのものではないのである。

トインビーの歴史の研究という本は縮刷版より完訳版のほうがずっと面白いと思う。


[PR]
by papasanmazan | 2017-09-13 06:49 | 小さな絵 | Comments(0)
<< 少女の像 パスワールとネクタリン >>