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笠松とプロヴァンスの農家

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イタリアの作曲家レスピーギの作品にローマの松というのがあるが、ローマに行くとあの美しい松がいやでも目にとびこんでくる。あれが笠松である。フランスではパラソル型の松という、だからやはり笠松である。その松はイタリアからコート・ダジュールの海岸線をこえてここプロヴァンスにも広がっている。

ほんとうに傘を差したような形で、いくつかポコポコと並んでいると思わずほほえみみたくなるような優しさがある。モデーヌの村の外れにそんな笠松と農家が重なり合っている所を見つけたのでサムホール(22.7×15.8cm)の小さなキャンバスに描いてみた。

農家と言ってもこの頃はみな外壁を塗りなおしたり、屋根をふきかえたりして色とりどりの新しい綺麗な外観に変わってきている。しかしやはり石造りの重みはあって絵ごころはそそられる。

まだうっすらとした緑ではあるが、晴れた日のプロヴァンスは空は輝き始めている。



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by papasanmazan | 2016-03-18 17:25 | 小さな絵 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2016-03-21 23:28 x
大胆な筆づかいでありながら、その一筆一筆に味わいがあり、さらりと描かれているようで厚みがあり 何とも目が離せない作品だ。
Commented by papasanmazan at 2016-03-23 20:56
みみずくさん、小さなキャンバスに大きな風景を描いたり、ダイナミックな動きを表したりするのはやはり難しいものですが、制作の上では一つの面白さがあります。ただしよほどうまく考えを遂行していかないと画面が小さいだけにただ重くて、切れ味の悪い作品になることが多いものです。たえず新鮮なものを目指しておくのも一つの判断材料になるかもしれません。
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