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黄色いテーブル

黄色いテーブル_c0236929_18285662.jpg


モチーフにリンゴを4個、グラスとグりーンの帯のある布、それだけを選んで黄色いテーブルの上に構成してみた静物画、F4号の油彩である。小さな絵ではあるが随分制作の時間がかかった一枚である。

必ずモチーフを目の前にして、よくそれを見ながら絵を描くというのが人物にしろ、静物、風景、どれでも同じ態度で同じ取り組み方なのだが、よく見て描くと言っても決っしてそのままを写しているわけではない。特にこの絵でもそうだが、最近はとみに自分で思うところの抽象化がすすんできている。


これはずっと以前からの自分の理想としていたところである。なるほど絵を描いて何かを表現しようとしているのだが現実のイマージュを再現しようとするのではなく、画面を構成していこうという考えにもっとっている表現である。

あるいは絵の先生かたの批評によっては絵の基礎が出来ていないとか、表現ができていないとか言われるかもしれないが・・・・・

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by papasanmazan | 2016-02-14 18:27 | 静物画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2016-02-15 21:40 x
きれいですね~ 明るくってダイナミックで拝見していて心が温かくなってきます。画伯の中の抽象化という点では、風景画より静物画のほうが私にはその意味が良くわかる気がします。
Commented by papasanmazan at 2016-02-16 10:33
カワセミさん、自分でも静物画の方が抽象化しやすく感じます。あまり静物や風景、と区別して考えないようにはしているのですが、自然の中でモチーフに向かっているとついついそれにのみこまれてしまうのかもしれません。しかしそれはそれでいいのではないかと思う時もあります。飲み込まれるのなら飲みこまれるで、思い切って忘我のところまでいくべきかもしれません。ここのところはなかなか解決できない所です。
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