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ザクロ、ナイフ、皿

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水彩の静物が続く。日本からフランスに戻るといつまでも時差が残り、なかなか疲れがとれなくて困る。年齢のせいもあるが、人疲れもある。それほどに日本の人ごみなどがこたえている。出来るだけはやく制作に戻ろうとは努力するのだが全力投球には及ばない。

家の近くの原っぱにまだザクロの実が残っていて、三つばかり失敬してナイフ、皿を並べて水彩を描いてみた。ザクロの赤が美しい。出来るだけ紙の地質をいかそうとするのだがついつい色が入ってしまって、これは水彩画の場合つねに念頭においておかなければならない問題である。絶えず明るさを紙の白に置き換えて考えながら色を重ねていく。透明水彩の場合は特にそれが必要である。そういった手際の修練をかさねていくと案外油絵の技法も分かってくるものである。

このモチーフについても水彩画に平行して油彩も始めているが、先に言った疲れのためにあえぎながらの制作である。



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by papasanmazan | 2015-12-08 12:06 | 水彩画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2015-12-11 21:30 x
ザクロの赤の美しさがそのまま作品に投影されたように きれ~いですね(^_-)-☆ 軽やかなのに深くって水彩画ってこういう絵だったのですね。
Commented by papasanmazan at 2015-12-12 03:39
カワセミ さん、パステルの仕事から少し離れてしまいそうでいけないのですが、水彩の面白さにどんどんひかれています。水彩を使った人物画などもっとやってもいいとは考えています。
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