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ヴナスク遠望

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二、三年前になるがP6号の比較的小さなキャンバスにヴナスクの村を遠望したものを描いたことがある。ヴナスクは小高い丘の上にある家の密集した村で、その村を支えてている岩盤があちらこちらにむき出されたような野性的な美しい村である。その村全体を遠望できる場所をサクランボ畑の中に偶然見つけたのですぐに描いてみたのが前作であった。

その前作ではP6号の少し横長の形のキャンバスを選んだのだが、出来上がった作品を見ているとまだ岩盤の表面が出ている右端の出っ張りの具合が足りないと感じた。それで今年はM15号というもう少し大きく、もっと細長い形のキャンバスを選んで、描く場所は同じところで再び制作したのである。

出来上がったものは前のものと比較して広がりが出てきたように思うし、手前の糸杉を使った縦の切り込みも強くなったかなという気もしている。ただし切り込みが強すぎてギスギスしすぎていると言われるかもしれない。観ていただく方々の判断にもよるだろう。



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by papasanmazan | 2015-08-27 00:15 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2015-08-27 15:08 x
前の作品の方が二本の糸杉の印象強く残っています。画面が大きくなったからか又は手前の広がりが豊かになったからか、M15の横長が余り感じられなくP6の作品よりむしろ四角く感じるのが不思議です。いい風景ですね~
Commented by papasanmazan at 2015-09-03 02:27
カワセミさん、たしかに前のP6号の方が糸杉の堅さが目立っていて画面全体に潤いがないと思います。潤いといっても水気を含んだような湿っぽい意味ではなく全体の和らぎ、といった感じです。余裕といってもいいかもしれません。余りいっぱい、いっぱいの表現は見る目に安らぎを与えられないと思います。
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