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オリーブの丘(第一段階)

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眼に見えて影響されるということはないが、先日のプラド美術館で観たベラスケスはいまだに心に残り、特にラス、メニーナスの空間が忘れられないでいる。画面手前の皇女や二人の女官などのつながりが、個体性、独立性も保ちながら柔らかく空間につつまれている。そしてところどころに純粋な黒色が置かれて、知らず知らずのうちにそのリズムにひきつけられているのである。透明描法によくみかけられるあいまいな空間というものではなく、よくよく見ていると全くの平面が表れてくる不思議な画面である。

直接そういった絵画をまねようなどとは思わないが、ベラスケスという人物には直伝してもらいたいような気持ちが起こってくるのは致し方ないところだろう。そういったところで自分の制作に戻っている。昨年からよくでかけているメタミスにオリーブがたくさん植えられている丘がある。その真ん中にぽつんと一軒の家があり、所々に赤土も見えている。その場所を選んでP8号に油彩で描いている。



オリーブの丘(第一段階)_c0236929_16595170.jpg

            ベラスケス作 ラス・メニーナス(女官たち)    スペイン マドリード プラド美術館




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by papasanmazan | 2014-02-20 16:45 | 風景画 | Comments(0)
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