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大きな木と教会(完成)

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季節がどんどん巡って、冬の真っ盛りである、ブドウ畑のなかにイーゼルを立てて描いているのだが、寒い。そのブドウ畑の持ち主が冬の間に枝を剪定するのにやってきて、寒いなあ、と話しかけてくる。枝を切るのも大量の木なので電気のはさみを使っているのでかなりの音がする、その音が制作の邪魔にならないかと気を遣って聞いてくれる。畑に勝手に入って絵を描いているこちらのほうが恐縮している次第である。

このF20号の絵もつめれるだけはつめて描き終えた。どこまでいっても不満は残るが仕方がない。キャンバスをあらためてまた何かの機会にさらに改めていくしかないだろう。全体のトーンとしてはかなりつながりにあるものになったと思う。いわゆる一つの絵画、一枚の平面である。ここのところが難しいのである。一枚の絵なのだが、その絵というものが難しい。どこの美術館に行こうと、町のギャラリーに行こうと、また絵画教室に通おうと、そこには絵だらけである、みんなまるで絵のような絵ばかりが氾濫している。

そんななかでまるで絵ではないような絵、単なる平らな面、そういったものが出来上がってこないものだろうか、ますます絵の深みに落ち込みそうな気持ちである。



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by papasanmazan | 2014-02-09 16:47 | 風景画 | Comments(0)
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