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松とヴァントゥー山(第一段階)

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日本の紅葉もきれいだったが、久しぶりの澄みきったプロヴァンスはまた格別である。否が応でもこの風景を描きたくなる。この夏にあらかじめ決めておいた場所にF12号のキャンバスを用意して出掛けてみた。車の右側運転にも直ぐにカンが戻る、ほとんど人と出くわすこともない。

目の前に大きくひろがるヴァントゥー山、あらためてその美しさにひたってしまう、そして描き始めて、またその難しさを思い知らされる。今回は手前の松とヴァントゥーの対比がねらいである。中景を出来る限り省略してみるつもりである。「年をとるとケチになる。」というのは幸田露伴の小説、望樹記の出だしだが、絵のほうでは「年をとるとズルくなる。」とでもいうのか、出来るだけラクにしようと省略などを考えたりするようになる。

しかしいちいち説明ばかりもしてはおれないので、どこからどこまでとは計り難いが、描写するところはするが説明過多にならないようには注意すべきであろう。




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by papasanmazan | 2013-12-06 13:52 | 風景画 | Comments(0)
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