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岩と松とキャバンヌ(第三段階)

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制作としては進んでいるはずなのだが画面がいっこうにまとまってこないので大変に苦労しながらの仕事である。こういう経験は今までにもある。非常に気持ちは高ぶって、画面に集中できているのだが、それとは裏腹に絵として立ち上がってこない感じがする。

あるいは気持ちのほうが先走りしすぎているのかもしれないし、あるいは思い入れが強すぎるともいえそうである。自分自身としては決して悪くないと思う途中の段階ではあるが、さて仕上がっていくとしてどういったものになるのやら見当がつかない。

タッチの荒さとか、画面の密度はなんとかとりまとめていけるだろうが、いわゆる生動感をどう保っていけるのか、その辺りの兼ね合いがこれからの一つの課題になるだろう。

by papasanmazan | 2012-03-28 00:26 | 風景画 | Comments(4)
Commented by みみずく at 2012-03-28 15:37 x
天地創造のように荒ら荒らしく新鮮。あたかも彫刻するように色のノミで空気が岩が形づくられていくのだろうと想像し楽しみに拝見している。
Commented by カワセミ at 2012-03-28 15:41 x
昔、旅先で出会ったことがあるような景色で懐かしく拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2012-03-28 18:45
カワセミさん、いつかどこかで見たような風景、それを思い出そうとすればするほど遠くへいってしまいそうな記憶、あるいは前世で見たのかもしれないような光景、それを表現出来るかどうか、一つの大きなポイントになります。
Commented by papasanmazan at 2012-03-28 19:56
みみずくさん、まさしく天地創造、神が光あれ、と言ったときのその光景を描ければ理想だと思います。禅の鈴木大拙が、誰がその光を見たんだ、と問いかけています。そしてワシが見たんだ、と答えています。大きなヒントだと思います。
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